出版社内容情報
ナイジェル・ウォーバートン[ナイジェルウォーバートン]
著・文・その他
月沢李歌子[ ツキサワリカコ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
101
とてもわかりやすい。 テーマ事にとても考えさせられて、考えることが楽しくなる。 それぞれのテーマで哲学者の考え方、つながりと歴史的背景なども学べてとてもよかった。 気になる哲学者の本や考え方をさらに読んでみよう。2021/10/09
1959のコールマン
58
☆5。素晴らしい!哲学の入門書としてはベストだろう。なにせ「史」と付いていながら、テーマが見事につながっていて音楽的。専門用語はほとんど出てこない。ガチガチに哲学、というより、それぞれの哲学者のものの考え方をいろいろ現代風にアレンジして紹介している。しかもかなり最近の哲学まで!わかりやすい!加えて通奏低音として「人間はいかに生きるのか」がしっかり流れているので、ちょっとダウナーになっていた私にとっては良いセラピーにもなった。しいて欠点を言うなら値段がちょっと高めだな、というところか。2020/03/01
nobi
53
日常的な言葉での講義風で、深淵な存在だったアウグスティヌスなど拍子抜けしてしまうほど。それでも古代ギリシャから現代までの哲学史が見渡せる凄みがある。存在を神を言葉を人生を不正を不幸を問い反駁し新たな切り口で見る。人助けのためであっても嘘は悪い:カント、宗教が悲痛な選択であった:キルケゴール、自分の人生は選べる:サルトル、言語の魔力が哲学者を混乱へ導く:ヴィトゲンシュタイン、労働者の置かれた境遇に憤った:マルクス、アイヒマンがあまりに平凡に見えた:アーレント等。次第に読者自身がどう生きるかを迫ってくるよう。2023/10/12
D
18
主に哲学の最初の方を授業の補足として知りたかったので読んだ。 哲学は宗教や政治といった時代に揉まれながら成長していったもので、知恵に対しての貪欲さは見習いたいと思った。2021/07/21
aiken
17
2018年の本。図書館本。哲学が好きなので読んでみた。「史上最強の哲学入門」や「ソフィーの世界」「反哲学入門」などの続きとして読んだ。人類3000年の思考の経過をたどるにはなかなかいい本だと思った。哲学史の本は最初ついていけるがだんだんと飽きてきて途中から誰がなんて言ったかわからなくなっていくが、ようやくニーチェくらいまでの流れは理解できてきた。現代に近づくにつれ、<何が答え化わからない>なんて身も蓋もない話も登場するが、最後にシンガーが出てきて<答えを出そう><社会を変えよう>と言ってくれて救われた。2021/12/23