出版社内容情報
マルセル・プルースト[マルセル プルースト]
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
63
全13巻、登場人物500人以上、舞台は19世紀末のフランス、華やかさと虚無と孤独の中を揺蕩うような主人公の「私」の物語。その超大作第一巻「スワン家のほうへ」をバンドデシネ版として刊行した本書は、小説の難解さをそのまま内包しつつも、美しいオールカラーの絵と共にベルエポックな時代を楽しめる。ちょっとしたきっかけから古い記憶が鮮やかに蘇ることを「プルーストのマドレーヌ」と言われるようになった程の傑作をいつの日か完読したいと思いつつ、この総量に腰は重いまま幾年も…。(⇒)2023/02/10
速読おやじ
21
読書好きを公言している身として、「失われた時を求めて」は避けては通れない作品で、あまりにも難解で長いということでこれまでは食わず嫌いだった。今回挑戦するにあたって、まずは入門書みたいなモノを読もうと思って買ったのが、このフランス版のコミックである。コミックだからといって馬鹿にすることなかれ。それでも読み進めるのに時間がかかった。それでも絵があることで、どれだけ理解の助けになったか。語り手の回想が現実と夢や幻想を行ったり来たりするので、なかなかに手強い。さて、そろそろ重い腰を上げて小説に挑戦しようかな。2022/09/24
丘野詩果
13
マルセル・プルーストの超長編をコミック化してフランスで出版したもので、10万部も売れたそうです。繊細で緻密なプルーストの本を読むのはしんどいけれど、コミックなら読めるかと挑戦。字が小さくて、登場人物も多くて、コミックでも苦戦しました。巻頭に人物の相関図があるものの、字を読むのが精いっぱいで、語り手と両親、祖母、レオニー叔母、フランソワーズ、スワン、ジルベルト以外は区別がつかない。眠れぬ夜に思い出す子ども時代のあれこれが描かれているのだけど、一番読みやすかったのが、第3部「土地の名ー名」でした。2017/01/22
たまうさ
7
時代考証がさすがに素晴らしい。2017/01/23
月島のん
4
フランスコミック版。私は間違えて先に2巻目から読んでしまっていたので、今回のは割と内容は入ってきやすかった。とはいえ、コミックと言っても理解するのは所々難しいところはあり。スワンの過去が知れたのは良かったかな。逆に恋の恐ろしさを感じたけれど。人間をここまで駄目にするのか、と。2023/01/29
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