内容説明
余命僅かな登山の師の想いを胸に、たった一人でヒマラヤ最難関・標高8000m超のマカルー西壁に挑む!空中にせり出す“死の壁”を越え、クライマーの頂点に立てるか!?圧巻の山岳小説「ソロ」シリーズ堂々完結!
著者等紹介
笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
222
笹本 稜平、『K2復活のソロ』に続いて2作目です。「ソロ」シリーズ完結篇ということで読みました。完結篇と言う割には、あっさりした終わり方、このままでは続編もありそうな雰囲気です。本書で初めてヒマラヤ最難関のマカルーという高峰を知りました。2020/08/25
ジュール リブレ
69
分厚い熱い山岳小説でした。もうツアーで行けるエベレストではなく、本当のアルピニストでも未踏で、運を味方につけないと登れないマカルー西壁。下からでも眺めてみたくなる。2020/12/03
クリママ
53
ソロシリーズ、第3作。まだ誰も登頂に成功していないルート、マカルー西壁。希薄な空気、50mを超える暴風、気温-50℃、落石、雪崩、そして、巨大なヘッドウォール。その中で、表紙のようなアルパインスタイルのソロ登攀。3000m眼下にベースキャンプの光が点となって見える。がんばれ、早くと祈るような気持ちで読む。読みでのある3部作、十分に愉しんだ。2021/02/05
ren5000
52
奈良原和志が未踏ルートに挑むソロシリーズ完結編。出てくる山々をネットで検索して画像を見てから読むとでもほんまに人が登れんのか?というレベルでさらに臨場感が増して良かった。題名はソロだけどシリーズを通して人間とのつながりの大切さがメインテーマだったと思います。2020/11/03
みえ
51
この作家さんの山の本はすべて読んだ。やっぱり面白い。違う国の仲間と励まし合い、高めあい、作戦を練り山を登るっていいな~。だけど、マルクのように自分のことしか考えないようなあんな人は山を登る資格ないな。2020/09/13