赤へ

個数:

赤へ

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396634988
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



井上荒野[イノウエアレノ]

内容説明

ふいに思い知る、すぐそこにあることに。時に静かに、時に声高に―。直木賞作家が描く「死」を巡る十の物語。

著者等紹介

井上荒野[イノウエアレノ]
1961年、東京生まれ。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を受賞。08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

137
コソッと隠れているかすかなトゲ。隠されているのかな。それが、ベージの所々にあって、気付かないうちに指や心を刺す、ひっ掻く。短編を読み終わるたびにあれっとなるのは、血も出ず見えないけどかすかに疼く傷があるから。見かけのその人をいくら見ても、その人の隠し持つトゲはわからない。でも、知らなくていいのだと思う。愛情があれば、思いやりがあれば、それは見過ごしていくのが、互いのため。余韻の深い短編たち。男性はこういうのをどう読むのかしら。2016/09/10

新地学@児童書病発動中

113
死をテーマにした短編集。赤を基調にした美しいカバーが印象的で、題も「赤へ」である。この赤は人間の体の中に脈打っている血液を表しているのかもしれない。死とは正反対の生きた人間の血流である。どの短編にも死が顔を覗かせ、登場人物たちを翻弄する。お気に入りは「どこかの庭で」と「雨」。前者はガーデニングのブログによる儚いつながりが現代的。そんなつながりでも人は励まされるのだ。後者は荒野さんが、父井上光晴氏の精神を受け継いでいることがよく分かる内容。いじめに対する母親の怒りは、娘を変えられるのだろうか。2016/09/08

めろんラブ 

110
死をモチーフにした十短編。キリキリと五感に差し込んでくる死のイメージが鮮烈でした。それは、生の息遣いを丹念に描いているからに他ならず、井上さんの筆さばきが圧巻の作品でした。年を重ねるにつれ、生死に関わる諸々に対する切実さが薄らいできたように思います。おそらくそれは、別離の辛苦から逃れるための諦観という処世術なのでしょう。そのような靄(もや)がかった私の感性に塗りたくられた「赤」は、静かでありながら獰猛で、封印していた感情が暴れ出しそうになりました。2017/04/17

青蓮

108
読友さんの感想より。初読み作家さん。「虫の息」「時計」「逃げる」「ドア」「ボトルシップ」「赤へ」「どこかの庭で」「十三人目の行方不明者」「母のこと」「雨」10編収録。淡々とした語り口で進む物語は死をテーマにしていることもあって全編にわたって乾いた冷たさがあるけれど、時折ほんのりとした暖かさも感じられて、不思議な余韻がある。中でも印象的だったのは井上さんのお母様のことを描いた「母のこと」で、読んでいると細やかな愛情が伝わってくる素敵な作品。ラストを飾る「雨」は子供特有の残酷さに戦慄する。そして大人の狡さも。2016/07/25

おくちゃん🌹柳緑花紅

93
「死」を巡って炙り出される人間の(ほんとう)と帯にある。読解力の無さが歯がゆい。そんな中でも10の短編の中「赤へ」「どこかの庭で」「十三人目の行方不明者」「母のこと」「雨」後半の五篇が沁みる。特に「母のこと」読んでよかった。「雨」のラストの締め付けられる胸のドキドキ感。井上荒野さんの作品を読むことはやめられない。2017/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11047207
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品