ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396634827
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

閉ざされた謎の異空間「ハウス」でくらすアヤコ、不遇な環境で育った兄・健一。異世界で暮らす二人の運命は…。

内容説明

引き裂かれたふたりの世界。転落事故に遭い姿を消した妹を探す健一。隔離された学園に囲われる少女、アヤコ。選ばれし、美しき子供が暮らす洋館での殺人事件。この結末は、予測不能―!!著者渾身の「実験的」長編ミステリー誕生。

著者等紹介

浦賀和宏[ウラガカズヒロ]
1978年、神奈川県生まれ。98年に『記憶の果て』で第五回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ち~

27
「ハーフウェイ・ハウス」とよばれる学園に22人の生徒と共に、決して外に出る事ができず隔離された生活を送るアヤコ。社長である父が久しぶりに訪れ、一人娘の彩子が自殺未遂により、会社を継ぐことが出来なくなったため、後を継ぐよう言われた、非嫡出子である健一。ふたりの視点で交互に語られる。読むごとに出てくる違和感。それを解消させてもまた新たな違和感が現れて…どう交わるか楽しみに迎えたラストに「そうきたか!」となったけど、強烈なモヤモヤが残るのは登場人物の最悪なクズっぷりによるものか…?2016/02/14

あっちゃん

24
浦賀本という事で何となく想像つく展開だけど、相変わらずのキチクぶり(笑)私もクリスティ好きなので美味しいのもあるし、兄妹の交互に語られる物語もどこで交わるのかと気になり手が止まらない!しかし、ラストは丁寧に読まないと置いてかれるぞ(  ̄▽ ̄)2017/06/11

四弦桜

19
帯の通り、全く予測不能な結末が用意されていました… ずっとモヤモヤを引きずりながら結末まで読み進めていましたがなるほど。浦賀節炸裂のとんでもない物語。 個人的には世界観、文体、ワクワク感共に大絶賛の作品でした…が、読後感は…。 確かに『実験的』ミステリ。2023/09/23

igaiga

18
確かに帯のおっしゃるとおりでございます。全くの「予測不能」でした( ̄▽ ̄;) っていうかこれってアリなのか。そうか・・・そうなのか。パラレルワールドといえばパラレルワールドなのかなぁ・・・違うかなぁ・・・それにしてもまさかの結末(笑)2015/12/01

ざちょう

18
「ふたりの果て」、「ハーフウェイ・ハウスの殺人」。それぞれはある出来事の一連の流れを健一、アヤコのそれぞれの視点で綴った物語。それらが交差しながら展開し、結末へと読者を導きます。本という媒体だからこそ成立する面白さでした。個人の視点や物の捉え方が、他者にとって如何に不確実なものかを再認識。例えば作中では、アヤコが人の肌の質感を「つるつる」などと表現してます。これは作中の状況を考察する手掛かりになってますが、別の表現で書かれていたら、手掛かりにならなかったかもしれません。久々の浦賀節に満足です。2015/10/17

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