内容説明
何がここまで私たちの心をとらえるのか。『羊をめぐる冒険』から『“多崎つくる”』まで、深遠なるその物語世界を徹底的に掘り下げた、白熱の対論集。
目次
1 ノルウェイの森
2 羊をめぐる冒険
3 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
4 ダンス・ダンス・ダンス
5 ねじまき鳥クロニクル
6 アンダーグラウンド/約束された場所で underground2
7 海辺のカフカ
8 1Q84
9 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
著者等紹介
重里徹也[シゲサトテツヤ]
1957年大阪市生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)ロシア語学科卒。毎日新聞社入社。東京本社学芸部長などを経て現在、論説委員
三輪太郎[ミワタロウ]
1962年名古屋市生まれ、早稲田大学第一文学部卒。文藝春秋入社、雑誌・書籍の編集に携わる。現在、東海大学文学部文芸創作学科准教授。90年、「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で第33回群像新人文学賞評論部門受賞。2006年『ポル・ポトの掌』で第1回日経小説大賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
16
村上春樹の重要作についての対談からなる。既読の作品の箇所のみ読んだが、作品の奥や背景にある歴史・思想が絡めて語られ、参考になることが多かった(多すぎた)。リアルタイムで読んでいない作品については時代背景の解説によって見えてくる部分も多かったし、春樹の文学的な挑戦については専門家からの考察に越すことはない。識者ふたりの鋭い、そしてやや深すぎる<読み>を鑑賞するのも面白い。そして何より考えさせられるのは、村上春樹の、そしてその作品の、圧倒的な<大きさ>である。特に、三島・吉本・大江との関連考察が興味深かった。2016/11/03
takao
1
ふむ2025/02/02
たぴ
1
「陳腐な比喩を使えば、村上を「夏の意味」を求め続ける作家と呼びたいように思います。クーラーの効いた居心地のいい清潔で時間の止まったような部屋ではなく、そこを出て炎暑の中、太陽がギラギラ照りつけるような戸外の街を歩き続ける作家。そんな生きづらい夏の肯定的な意味を追求し続けている。・・・」
ジョンとらぼるた
1
志ん生の言うことがよく分かった。2014/01/17
工藤リリカ
0
むーん、難しかったっす。正直。2013/12/03