出版社内容情報
[祥伝社販売部伊東オススメの一冊]「魔法が使えたら…」って誰しも思ったことありますよね。読んでいるうちに、同じ思いを抱いている主人公と一緒に、自分まで不思議でやわらかな世界に引き込まれてしまいそう…
内容説明
泣いたり笑ったり、怒ったり、そして恋をしたり…人間ってなんて素敵なんでしょう―魔法が使えたらと願っていた少女のひと夏の物語。
著者等紹介
早坂真紀[ハヤサカマキ]
自然への憧憬をテーマに、詩・小説・エッセイなどの創作活動を続ける。軽井沢在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルームーン
26
大人向けの童話を読んでいる感じ。幼い頃両親を失った未来(みく)は、叔母と意地悪な義姉達と暮らしながら、魔法さえ使えたら家を出る事が出来るのにと日々願っている。そんな未来に現れた謎の人物達が、「実はあなたのママは魔法使いだったの」と教えてくれる。魔法使いに憧れていた未来は喜ぶが・・・・。魔法で何でも手に入る生活と、苦労して得た報酬で欲しいものを手に入れる生活、果たしてどちらが本当の幸せか・・・そんな事を深く考えさせられる。2014/09/06
ムー
16
予想以上に楽しかったです。すんなりとファンタジーの世界に引き込まれます。そして、正子おばさんのことが明らかになる場面には驚きました。魔法界に住む人が持つ便利な魔力と人間が持つ温かな心。魔法界の人たちから見る人間の世界の認識が面白かったです。魔力が発達し過ぎた世界では、人間のように複雑な感情がないというのは不思議な感じがしました。2018/08/25
あつひめ
13
魔女の世界と人間世界・・・。魔法を使う事は何でも生み出し何不自由ない生活ができる。でも、その世界しか知らないからなのかもしれない。人間は欲しい物は努力して手に入れる。対照的なようだけど・・・。少女の母は命をかけて欲しい物を手に入れた。欲張ったのではなく心から人を愛し愛されて・・・。そんな血が流れている未来はどちらの心もわかる貴重な存在。子供じみた物語の感想だけど・・・。欲に目を眩ませるのは魔女の世界も人間界も同じなんだな・・・と思ったり。おとぎばなしのような世界だった・・・。2010/04/18
ひめか*
12
子供は誰でも魔法使いに憧れる。私もそうだった。でも、魔法を使えることはいいこととは限らない。むしろ人間でいる方が、幸せなのかもしれない。魔法はすばらしいものだという概念が、人間にはどことなくあるけれど、やっぱり人間に生まれてよかった。人間は、魔法よりも、もっともっと素敵なものをもっている。そんなことを感じさせる一冊だった。2012/09/19
なぎ
2
再再読くらい。久しぶりに読んでみて結構衝撃的なんだなと思った。大人のための魔女物語ってきがします。いつでも女はこういうの憧れちゃうんだよね2012/07/24
-
- 和書
- 生体電気刺激