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内容説明
はたして広重は、この絵を見たのか?広重「東海道五十三次」の「元絵」発見から30年。その真実に迫る。歌川広重と司馬江漢の「東海道五十三次」各55点、全作品110点オールカラーを比較掲載。
目次
江漢・広重「東海道五十三次」図版解説
第1章 解き明かされた真実(江漢「東海道五十三次」との出会い;黒田源次氏の言葉 ほか)
第2章 巨人・江漢、その生涯の虚と実(いかにして真実に迫るか;司馬江漢、その生涯のあらまし ほか)
第3章 江漢自ら「東海道五十三次」を語る(江漢とカメラオブスキュラ;蒲原の雪 ほか)
第4章 江漢「偽死事件」の真相(突如降りかかった災難;仏教界の大物に論戦を挑む ほか)
著者等紹介
對中如雲[タイナカジョウン]
昭和18(1943)年、東京生まれ。日本大学卒業。初代(祖父)如雲は、明治時代の美術収集家。二代如雲(父)は書道家。平成6(1994)年、三代如雲を号す。伊豆高原美術館(現在閉館)をはじめとしていくつかの美術館館長を歴任。江戸と西洋の美術の相対性を研究テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おお
2
読むまで知らなかった事ばかり。 勉強になる!わくわくして、まるで謎解き!と思ったと同時に、これは著者の方の考察であり事実ではない訳だから、信じすぎず、考え方の幅が広がったと思う事にする。 江漢に対する熱量、愛情が文章から溢れだしているのが良い。 ★★★★☆2020/11/22
果てなき冒険たまこ
1
鈴木春信門下だったり蘭学者だったり腐食銅版画の草分けだったり多彩な司馬江漢の東海道五十三次的な作品を広重のそれと比較して読み解くらしい。司馬さんを持ち上げたいのはわかるけどそうに違いない!きっとそうだ!が多発する文章はあんまり気持ちのいいものじゃない。広重の作品が司馬江漢のオマージュって、プロジェクト的な浮世絵制作でそれはないでしょ。ただ浮世絵から離れてしまった司馬江漢の絵は正直あまり面白くはない、日本絵画的には価値があるのかもしれないけど自分は。。ちょっとね。2023/02/02
寿里子
1
おもしろかった。絵を描くだけでなく、多彩な人だったと初めて知った。著者は司馬江漢のこと、本当にお好きなのね。2021/01/22
やす
1
圖が豐富で良い2020/11/13
kaz
0
広重がどうやってこの司馬江漢作「東海道五十三次」を観ることができたのかという疑問は残るが、ここまで構図が一致するというのは興味深い。江漢の写実的なスタンスと広重の浮世絵としてのインパクトのどちらが優れているということではなく、その目的に沿って鑑賞すれば良いのだろうと思う。図書館の内容紹介は『司馬江漢作「東海道五十三次」は、広重「東海道五十三次」の元絵なのか。その作者は江漢その人なのか。江漢と広重の各55点、オールカラーの全110点を比較し、また、江漢の不思議な人生も考察しながら、真実を解き明かす』。 2022/01/16