内容説明
感染症の元になるウイルスから、健康・暮らしに役立つものまで。世界は微生物が動かしている。中学理科のレベルで、やさしく解説!
目次
第1章 感染症をもたらす微生物の不思議なしくみ(そもそも感染症って何だろう?;ワクチンでたくさんの病気が克服できた? ほか)
第2章 これだけあった!人類が闘ってきた感染症の歴史(新型コロナウイルスの大流行;SARS・MERSはここが怖かった ほか)
第3章 私たちの暮らしに役立つ微生物(発酵と腐敗の違いって何?;ワイン・ビール・日本酒と酵母 ほか)
第4章 世界は微生物にあふれている(微生物ってどんな生き物?;細菌類って何? ほか)
著者等紹介
左巻健男[サマキタケオ]
東京大学講師。理科教育者・科学啓蒙文筆家。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。東京大学教育学部附属中・高等学校、京都工芸繊維大学、同志社女子大学、法政大学教職課程センター教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
31
世界にあふれているけれどほとんど知られていない微生物。感染症の元になるウイルスから健康・暮らしに役立つものまで、感染症を引き起こす微生物、感染症と人間の関係について中学理科のレベルでやさしく解説する一冊。そもそも感染症とは何か、私たちがたびたび風邪を引く理由、滅菌・殺菌・消毒・除菌・抗菌の違い、インフルエンザ・マラリア・コレラ・エボラウィルス・エイズといった人間が闘ってきた感染症の歴史、そしてコロナやPCR検査の仕組みなども解説されていて、書き慣れている著者さんらしい内容でよみやすく分かりやすかったです。2020/09/08
LIBRA
14
素人にも分かり易い本でした。 生きて腸まで届く、とかテレビコマーシャルでやっていますが、生きて腸まで届いても効果があるかどうか分かっていないという内容か、面白かったです。 常々から思っているのですが、エビデンス無しで、色々と効果が有るように謳っている企業が、多い事をあらためて思いました。2021/01/12
hal
14
微生物に関して簡単に色々と紹介している。一番面白かったのはフレミングのエピソードでしょうか。細菌を培養してるペトリ皿にくしゃみしたために天然の抗菌物質を見つけたとか、ブドウ球菌の培養をしてて不注意でアオカビを生やしたところからペニシリンを発見したとか。だらしない人も世の中には必要なんですね。2020/09/19
おの
9
図書館本。今年の8月発行と非常に新しい本。やはり新しい本はいいな。技術の進歩がよく分かる。そして、世界はなんと面白く奥深いのか!ケネディを大統領にしたジャガイモ胴枯れ病菌とか、巡り合わせの不思議さよ。顕微鏡買おうかな…!2020/12/26
pandakopanda
6
新型コロナが流行り始めた時期に書かれた本作。感染症の仕組みや歴史から日々の生活に関わっている微生物についてまで、噛み砕いて書かれているのでわかりやすい。深く知りたい場合は物足りないかもしれないけど、感染症や微生物についてさらっと読めるのは良い。2022/05/22