内容説明
2016年に入り、世界の株式・為替市場が不安定化している。中国の景気減速、米国の利上げ、そして日本におけるマイナス金利導入…さまざまな理由があるが、特に重要なのが原油価格の急落、すなわち「逆オイルショック」だ。1970年代、原油価格が高騰したことによって発生した2度の「オイルショック」は、日本人の記憶に深く刻まれている。それとは真逆の現象が、いま起きている。この「世界経済における一大事」の実態を実務に通じた経済分析の第一人者が解説する。
目次
第1章 逆オイルショックの衝撃
第2章 バブル連鎖経済の崩壊
第3章 逆オイルショックと日本経済―アベノミクスは資源バブル崩壊を乗り切れるか
第4章 逆オイルショック下の資産運用術
第5章 資源バブル崩壊後の世界経済予測
終章 問題の先送りからの決別
著者等紹介
真壁昭夫[マカベアキオ]
1953年、神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院(修士)卒業、メリルリンチ・ニューヨーク本社へ出向。帰国後、第一勧銀総合研究所金融市場調査部長、内閣府経済動向分析チームメンバー、第一勧銀総研、みずほ総研の主席研究員を経て、2003年から信州大学大学院イノベーション・マネジメント・センター特任教授に。05年から同大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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5 よういち
85
2014年夏に1バレル100ドルを超えていた原油価格は、2016年に1バレル30ドルを下回る。この現象は"逆オイルショック"だ。中国等の新興国の経済成長が先細りする中、原油の過剰な供給が続いたことが最大の原因。結果、エネルギー関連株の下落や、産油国のファンド売却を呼び、世界金融市場を混乱させた。これは資源バブルの崩壊を意味する。これを切り抜けるには、他のバブルの到来を待つ以外にない。また、日本やアメリカでは国家が経済市場を牽引する動きが出ているが、これは自国の利害だけで世界経済をより不安定にさせる。2020/02/21




