内容説明
画家は必ず嘘をつく。画家が自画像に仕掛けた「偽装」には、驚くべき事実や、画家の隠れた一面が隠されていた。「悲劇」「野心」「プライド」「たくらみ」…。「偽装」の謎解きで、がらりと変わる名画の見方、二〇作品!十五世紀ルネサンスから現代までの「自画像」から見えてくる、もうひとつの西洋絵画史!
目次
1章 紛れ込む「たくらみ」―十五~十六世紀・ルネサンスとマニエリスム(群衆の中の自画像―ボッティチェルリ・東方三博士の礼拝;皮だけになった画家―ミケランジェロ・最後の審判 ほか)
2章 仕組まれたリアリティ―十七世紀・バロック(切られた首―カラヴァッジョ・ゴリアテの首を持つダヴィデ;X線が暴いた事実―ルーベンス・四人の哲学者 ほか)
3章 本当の「私」はここにいる―十八~十九世紀・近代(巨匠へのオマージュ―ヴィジェ・ルブラン・麦わら帽子を被った自画像;画家のプライド―クールベ・出会い(こんにちは、クールベさん) ほか)
4章 予言された悲劇―二十世紀・現代(仮面と同化した画家―アンソール・仮面に囲まれた自画像;老巨匠の隠された願望―ピカソ・自画像 ほか)
著者等紹介
冨田章[トミタアキラ]
美術史家。東京ステーションギャラリー館長。1958年、新潟県生まれ。慶應義塾大学、成城大学大学院卒。財団法人そごう美術館、サントリーミュージアム「天保山」を経て、現職。専門は、フランス、ベルギー、日本の近代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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