「タンポポの国」の中の私 - 新・国際社会人をめざして

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396611330
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「トルシエの横で日本語で怒鳴っている外人は誰だ?」
そう思った人は、是非この本を読んで欲しい。彼こそ真の国際人だ。
村上 龍

伊丹十三監督の映画『タンポポ』を愛し、三年前、映画雑誌の編集者として来日、トルシエ監督の片腕としても活躍。
真の国際人たるフランス人青年が初めて語る、日本の国際化と世界の将来、そしてサッカーのこと

「トルシエの横で日本語で怒鳴っている外人は誰だ?」
多くの日本人がそう思ったのではないだろうか。
そう思った人は、是非この本を読んで欲しい。
彼の名はフローラン・ダバディー。真の国際人だ。
イチローや中田、それにカルロス・ゴーンやフィリップ・トルシエ、そしてフローラン・ダバディーのような人々が将来的に飛躍的に増えていくこと。
それが本当の日本の構造改革だとわたしは思う。
村上 龍

(祥伝社販売課相沢オススメの一冊)
シンプルな比較文化論ですが、なにより面白かったのは、フランス人が身分や人種でいまだに差別的だというさまざまなエピソード。
懐かしいところで25年前に読んだ五木寛之のエッセイを思い出した。
曰く…アメリカの白人は黒人を嫌って差別するからまだいい。
フランスの白人は黒人を笑顔で連れ歩くが、まるでペットの動物のように区別する。つまり、人間として見ていない。
別のささやかなエピソード。
ダバディ氏にサイン会に行った際、交わした会話。
私「トルシェ監督が史上最高の監督って本当?」
ダ「な、なんでそんなこと聞くの?…」(サインしながらも声がひっくり返っている)
私「いや、本にダバディさんの考える史上最高ベストイレブンが載ってて、監督がトルシェさんだったから」
ダ「あぁ~……(と、素っ頓狂な高音で頷いてしばし沈黙後)。いや、いい監督よ、ホントに。うん、いい監督」
どうやら、最高ではないが、本当にいいとは認めている模様。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

20
サッカーの日本代表の通訳だった人が何でこんな個人名が出て来るか不思議。イジメについてフランスなら個人主義が発達しているため、弱い方に肩入れする傾向があるようです。2020/01/30

トシ

6
トルシエの通訳だったダバディーさん。元々は映画雑誌「プレミア」日本語版の創刊に際し、編集者として1998年に来日したそうです。あのちょんまげヘアーが懐かしい。2020/05/24

ヒロユキ

5
トルシエ監督の通訳としてサッカー日本代表に帯同していたダバディ氏のエッセイ。実はそれ以前に来日していた。勤めていたフランスの映画雑誌社の日本進出に伴って来日。元々は映画畑を方。この本はダバディ版ここがヘンだよ日本人みたいな感じ。2001年の本ということを念頭に入れないといけないけど、当時とは変わった所もあれば変わっていない所も。過去の集団主義に染まったことで当時自国を占領していたドイツのホロコーストを許してしまった苦い経験から、学校いじめでも集団よりも個(被害者)に肩入れする考え方(文化)が根付いた話など2024/03/25

D凡人

1
確か、6年前に完読してまた読み更けました。何度読んでも、国際人であるダバディさんの日本人の見識は興味深い。2001年に出版された本で、未来の国際社会における日本人がどのようになっているか、見事に予見しているのは恐れ入ります。改めて完読後、昔と違った感もありますが、それは感性が以前より豊かになってか+αの感情とも言うべきでしょうか。映画の批評についてはヨーロッパ人のダバディ氏と、ハリウッド映画に見馴れた日本人の私には合いいることができないかな。欧州人は映画は芸術、日本人は娯楽かな。2015/09/06

KENTA3939

1
映画雑誌編集者でありサッカー監督の通訳をこなす著者による「ここが変だよ日本人」的なテイスト溢れる一冊 2013/11/29

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