出版社内容情報
「風の市兵衛」の著者による傑作長編!
日当わずか銀一匁。
農村から農村へ、
“八州廻り”の矜持を描いた、
抒情あふれる物語。
関東八州、一年でめぐる御用旅
「大人はみんな、?つきで意地悪だ」幼い杉作の言葉に、竹本長吉はふと残してきた妻子を想った。上役の罪に連座し禄を失った長吉は、一年をかけて関東の農村を巡廻する関東取締出役の雇足軽の職を得て、無宿改めや博奕の取り締まりなど、治安を守る旅に出た。めぐる土地で人々の心に触れ郷愁を募らせる長吉だったが、非道な押し込み強盗の捕縛を命じられ……。
『雇足軽 八州御用』 改題作品
【目次】
内容説明
「大人はみんな、嘘つきで意地悪だ」幼い杉作の言葉に、竹本長吉はふと残してきた妻子を想った。上役の罪に連座し禄を失った長吉は、一年をかけて関東の農村を巡廻する関東取締出役の雇足軽の職を得て、無宿改めや博奕の取り締まりなど、治安を守る旅に出た。めぐる土地で人々の心に触れ郷愁を募らせる長吉だったが、非道な押し込み強盗の捕縛を命じられ…。日当わずか銀一匁。農村から農村へ、”八州廻り”の矜持を描いた、抒情あふれる物語。『雇足軽 八州御用』改題作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼっちゃん
37
「本の日大賞」候補作ということで読んだ。日当銀一匁で関八州の農村を巡回し治安を維持する勘定所の臨時雇いとなった主人公の物語。母親の看病をするために、母親の所に行くために旅費を作ろうと9歳で賭博をする「農間渡世」が良かったかな。『雇足軽 八州御用』 改題。2026/09/30
baba
28
「雇足軽八州御用」の改題でした。再読でしたが関八州取締出役の雇足軽になった竹本長吉の御用旅が、各地を巡りながら、理不尽な扱いに苦慮したり、それぞれの土地柄や風習などを描きながら、最後に9歳の杉作の暮らし振りが分かり、胸が熱くなる。2026/08/12
ひさか
17
2023年9月祥伝社刊。書き下ろし。雇足軽八州御用を改題して2026年4月祥伝社文庫化。またやってしまいました。「改題」に気づけませんでした。こちらのタイトルもなかなか良いです。八州様、御名差し、農間渡世、若者仲間、足柄峠の5話からなる、関八州取締出役の臨時雇になった竹本長吉の1年間の御用旅の物語。地味な話だが、農村を回る展開が楽しい。9歳の杉作が出てくる農間渡世が面白い。足柄峠のラストで再び元気に暮らす杉作が登場して上手い終りになりました。コレ単発作品で、続きはないかと。2026/07/22
コガネイ桜
2
藩内の商家打毀し事件で上役の罪に連座し禄を失った竹本長吉は妻子を残し稼ぎを得る為出た江戸で、約一年で関東の農村を巡廻する関東取締出役(八州廻り)の雇足軽の職をようやく得た。村々を周り、無宿改めや博奕の取り締まりなど、治安を守る旅を続ける中、19年前に江戸で人を殺した後、逃れた関東農村で非道な押し込みを続ける強盗一味の捕縛を命じられる。 出役の鏑木鉄之助(八州様)が決して強権的ではなく罪人や子供達からもしっかり話を聞く姿勢等、零落した下級武士達の精一杯胸を張った生き方が丁寧に描かれており好感が持てた。2026/09/19
ともちゃん
2
さすが辻堂魁、しみじみしますね。また、当時の情景がうかびますね。武士の矜持を言葉巧みにひょうげんしますね。2026/05/13
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