出版社内容情報
しがらみこそが、人情!?
律儀で真面目な手代が惚れたのは、元罪人の女。
だが、恩ある主人の娘との縁談が持ち上がり――。
けらけら笑えて、涙ぽろぽろ。
累計235万部超!
人情時代小説第五弾
羽織紐を扱う商家の手代・仁吉に、主人の娘との縁談が。孤児の自分を育ててくれた主人に大恩のある仁吉だが、心に決めたひとがいた。かつて美人局をするも改心し、今は仕出し屋で働くお知恵だ。腕に罪人の入れ墨があるお知恵は、仁吉の将来を考え、身を引こうとする。苦悩する二人を見て、おけら長屋の面々は一計を案じ……「しがらみ」。温かな人情が沁みる四編収録。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
79
今回は泣きがなかったなと思っていたら最後にグッときた。やっぱり侮れないな、おけら長屋。「うぐいす」の金太で大笑い。彼の純真無垢な(?)な姿を想像してしまいイヤん♡ラストのオチに思わず上手い!どの物語も生きている辛さや楽しさ、苦しさが描かれていながら、暗さをみじんもかんじさせない、そこにはもちろんおけら長屋の面々が東奔西走、八面六臂しながら笑いと笑いを提供するから。そういえば今回、八五郎さん居なかったな。屋根から落ちて記憶喪失…なんてナイ、ナイ!世のしがらみなんか忘れさせくれるおけら長屋は10月に第6弾。2026/04/27
itica
67
逃げたうぐいすに大金が掛けられて騒動になった「うぐいす」、江戸っ子にあこがれ過ぎて周囲に煙たがられる男「いきはじ」、魅力ある小料理屋のおかみに惑わされる男たち「かたのは」、不幸な過去を持つ男女が苦悩する「しがらみ」の4編。今回は全体的にサラッとしていたが、おけら長屋の住人はやっぱり情に厚くてほっこりするね。 2026/04/26
しんたろー
55
新シリーズは早くも5巻目、笑ったり泣いたりの噺が4つ。 おけら長屋らしいドタバタで笑える『うぐいす』、江戸っ子の愚かさと粋で笑える『いきはじ』、怪談調も織り交ぜた色恋もの『かたのは』…ここまでの3つは正直言って「並」な出来栄えで「少々スランプ気味?!」という印象…物足りなささえ感じた。しかし、最後の『しがらみ』は「ボタンの掛け違え」で善人たちの苦悩や思いやりが素敵で「この噺だけでも読む価値があり!」と思えた。お染の活躍も良かったし「めでたし、めでたし」の心地好い読後感。良い意味でのマンネリを続けて欲しい。2026/05/23
Ikutan
54
楽しみにしていた第5弾。今回も笑えて泣ける人情話が四つ。『うぐいす』は、病弱なおっかさんを心配するあまり借金をしてしまったお柚ちゃんを助ける万松のお話。まさかの金太の登場に笑う。いやぁ、無欲な金太の魅力が鳥には判るんだね。『いきはじ』は江戸っ子かぶれで嫌われ者の六之助のお話。惣頼先生の言葉が染みるね。『かたのは』は小料理屋"片の葉"の女将、お駒さんのお話。そういうことかとしんみり。『しがらみ』は、辛い過去のある仁吉とお知恵さんのお話。お節介お染さんが大活躍。あれ?今回は、八五郎さんの出番がなかった様な…。2026/05/03
ぼっちゃん
53
新シリーズ第5弾。今回は何といっても、みなしごの自分を育ててくれた主人に大恩がある仁吉は心に決めた女(お知恵)がいるが主人の娘との縁談が持ち上がる。腕に罪人の刺青があるが心を改め懸命に仕出し屋で働くお知恵は、相手を想い身を引こうとするが。二人を苦悩を見ておけら長屋の面々が一肌脱ぐ『しがらみ』が良いですね。2026/04/13




