出版社内容情報
最愛の人を殺された。
男はその罪を被った。
大店を勘当されるも立ち直ったはずの罪人は、
剣一郎たちに強く優しい嘘をつく――。
深川万年橋の下で料理屋女中・お仲の亡骸が見つかった。喉を斬られた姿に、将来を誓い合った行商人の政次は慟哭。だが小間物商の仲間の死を知るや、政次はお仲殺しを自供する。経緯に不審を覚えた青柳剣一郎が竹馬の友の吟味方与力・橋尾左門らと再探索を進めると、政次が大店の木綿問屋から勘当された過去や、美しい妹の存在が浮かぶ。与力たちの優しさが光る物語。
【目次】
内容説明
深川万年橋の下で料理屋女中・お仲の亡骸が見つかった。喉を斬られた姿に、将来を誓い合った行商人の政次は慟哭。だが小間物商の仲間の死を知るや、政次はお仲殺しを自供する。経緯に不審を覚えた青柳剣一郎が竹馬の友の吟味方与力・橋尾左門らと再探索を進めると、政次が大店の木綿問屋から勘当された過去や、美しい妹の存在が浮かぶ。与力たちの優しさが光る物語。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
120
シリーズ最新刊は第68弾!今回も好かった~二つの殺人事件がどう結びつくのか・・真実とウソの自白を巡り青痣与力も動き出す。誰を庇って自供したのか。おぉ~そう来ましたか!って真相が切ない。いつの世も身分に関わらず悪事に鼻が利く輩が多すぎて腹立たしい。人の命を何だと思っているのだ(プンプン) そして、長谷川様は相変わらず憎らしくて、ええぃ清左衛門もっと言って言って。って、お奉行様の存在が薄すぎる(そこ?)一件落着し、青柳家での暖かく賑やかな宴を想像して本を閉じた。2025/10/30
Abercrombie
2
親友の死を知らされた途端、恋人の殺害を自白した男の謎。これがなぜ「兄思い」というタイトルなのかずっと考えていたけど、思いのほか悪辣な真相だった。長谷川さまの身勝手な態度はいつも通り。でもそれに対する清左衛門の反論がいつにも増して激しい。定番のやり取りとはいえ、たまにはガス抜きもしないとかな。2025/11/12
-
- 和書
- 泣くまじく候




