出版社内容情報
命の危険と隣り合わせ、過酷な世界に飛び込んだ祐輝。
しかし、教官には「向いてない」と言われ……
「俺、騎手にならないと駄目ですか?」
仲間と、馬と絆を結ぶ、感動のスポーツ青春小説!
その年の競馬学校新入生は、個性派揃い!騎手の息子魁人は、父の威光を鼻にかけない天真爛漫なアニメ好き。壮一郎は運動神経抜群の熱血漢。入学前から乗馬を習っていた和馬は素質十分。楓子は負けん気の強さで、気性難の馬の世話にも果敢に挑む。そんな中、白鳥祐輝には悩みがあった。俺は騎手に向いていないのではないかと……。騎手を目指す少年少女の爽やかな成長物語。
内容説明
その年の競馬学校新入生は、個性派揃い!騎手の息子魁人は、父の威光を鼻にかけない天真爛漫なアニメ好き。壮一郎は運動神経抜群の熱血漢。入学前から乗馬を習っていた和馬は素質十分。楓子は負けん気の強さで、気性難の馬の世話にも果敢に挑む。そんな中、白鳥祐輝には悩みがあった。俺は騎手に向いていないのではないかと…。騎手を目指す少年少女の爽やかな成長物語。
著者等紹介
蓮見恭子[ハスミキョウコ]
1965年、大阪府堺市生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。2010年『女騎手』で第三十回横溝正史ミステリー大賞優秀賞を受賞し、デビュー。20年に『たこ焼きの岸本』で第八回大阪ほんま本大賞を受賞。2021年より、日本中央競馬会運営審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
127
物語は、とんでもない不祥事から始まる。騎手を目指す五人の競馬学校物語。個性の強い五人。そのうち一人は女性騎手候補生で、なんだか戦隊ものの五人みたいと思ってしまった。減量苦、乗馬技術、その他もろもろ問題抱えながら、壁にぶつかり時には喧嘩したりしながら、騎手を目指す姿は輝いてみえるし、青春してると。五人とも騎手を一発で合格してほしいな。競馬学校のことはもちろん、厩舎での生活など競馬の裏側をしっかり楽しめた。騎手課程一年生の段階のところで物語は終わりで中途半端な感じ。なので続編がありそうかな。2024/11/02
雅
50
ジョッキーを目指す若者達の奮闘劇。みんな、何かしらの事情を抱えながら成長していく。青春だね。2025/03/15
ぽろん
34
なかなか、お目にかかれない騎手学校が舞台。騎手二世の主人公、自分は、向いていないのかもと葛藤しつつも、頑張って毎日を過ごしている。自他かかわらず、次々と起こる問題。青春だなあ。出来れば、騎手になった所も見たかった。2024/11/22
よっち
25
命の危険と隣り合わせ、過酷な競馬学校の世界に飛び込んだ白鳥祐輝。個性派揃いその年の新入生たちとともに騎手を目指す青春小説。騎手に向いていないのではないかと悩む祐輝と共に新入生として入学した、父がトップジョッキーで天真爛漫なアニメ好きの大坂魁斗、父が競馬好きで大柄で減量に苦しむ麻生和馬、負けん気が強く女性扱いされることに反発する松尾楓子、運動神経抜群の熱血漢・須山壮一郎といった同期たち。それぞれが背負う親からの期待や反発、これでいいのかと葛藤し、時にはぶつかり合いながら競い合う姿がなかなか眩しい物語でした。2024/12/05
文庫本依存dive
7
『君と翔ける/蓮見恭子』読了。 競馬学校の騎手課程で獅子奮迅する、キャラ立ち強めの5人の若者が織り成す青春小説&成長物語。 競馬サークルの内と外のリアルさ。一人ひとりが背負ったそれぞれの荷物の重たさ。そして、競馬そのもののが宿業的に背負うドラマの不条理さ。 騎手見習いが騎手を目指すプロセスを軽やかにエンタメ化しながら、ちょっと胸にジンとくるお仕事小説に仕立て上げられているのが読みどころ。 調整ルームへのスマホ持ち込みがいろいろ報道されていたあとだけに、なるほどな、と唸らされる点も多々ありました。2024/11/07