出版社内容情報
我が運よ、我を引き上げよ。
なぜ一介の部屋住みの身から将軍に上り詰めることができたのか?
時代小説の名手・長谷川卓が描く麒麟児・吉宗!
「兄を殺るなら今しかない」紀州二代藩主光貞の四男、松平頼方は野望を抱いていた。名草の多十以下七人の忍びに兄頼職を暗殺させ、藩主の座に就こうとしたのだ。五十五万石を継ぎ吉宗と改名するや、己が藩の財政建て直しに成功。老中に〝餌?を撒き、筆頭尾張を抑えて八代将軍に就任する!一方、尾張藩主継友は吉宗暗殺を企て……。「幕府中興の祖」の裏側に切り込む野心作。
内容説明
「兄を殺るなら今しかない」紀州二代藩主光貞の四男、松平頼方は野望を抱いていた。名草の多十以下七人の忍びに兄頼職を暗殺させ、藩主の座に就こうとしたのだ。五十五万石を継ぎ吉宗と改名するや、己が藩の財政建て直しに成功。老中に“餌”を撒き、筆頭尾張を抑えて八代将軍に就任する!一方、尾張藩主継友は吉宗暗殺を企て…。「幕府中興の祖」の裏側に切り込む野心作。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、小田原市生まれ。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。2020年11月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むつこ
23
暴れん坊将軍こと8代将軍・吉宗を知りたくて図書館の閉架から、さすがに古くて埃っぽい本だった。子供の頃の朧気な記憶からこんな人物とは思わなかったし、ここで大岡越前が登場するのもビックリした。でもこれで忘れることはないだろう読んで良かった。改革に思い切ったことをするけれど周囲の話もきちんと聞いて任せるところは長く続けさせて成果を待つのだなぁと改めて凄い人物だと思った。2025/08/21
Y...
1
この作者は他の作品を含めて期待していたが吉宗は残念でした。吉宗の小説では南原幹雄の御三家シリーズの「御三家の犬」、津本陽「南海の竜」や「大わらんじの男」が面白かった記憶がある。ジェームス三木の「八代将軍吉宗」も大河に沿った原作で良かった。吉宗は四男の部屋住み身分が将軍までなるまでが面白いと思う。吉宗の一生を描いてるために1冊では物足りなく感じた。2023/07/15