出版社内容情報
あのイケ好かないエリート刑事が俺の弟(義理)に!?
母の電撃再婚で、異例のコンビ爆誕!
うだつの上がらぬ探偵が義弟に負けじと横浜を駆ける、
ドタバタハード(?)ボイルドミステリ!
私立探偵桂木圭一は、助手の黛真琴を引き連れて迷い猫捜しの真っ最中、スカした刑事に職務質問されて気分を害す。翌日、知らぬ間に再婚していた母の新居を訪ねると、そこは県警本部長様が住まう大豪邸。新たな義理の弟として紹介されたのは、昨夜の刑事一之瀬脩だった! しがない探偵とインテリ刑事、やたらと現場で鉢合わせる義兄弟コンビが、反目しながら難事件に挑む!?
内容説明
私立探偵桂木圭一は、助手の黛真琴を引き連れて迷い猫捜しの真っ最中、スカした刑事に職務質問されて気分を害す。翌日、知らぬ間に再婚していた母の新居を訪ねると、そこは県警本部長様が住まう大豪邸。新たな義理の弟として紹介されたのは、昨夜の刑事一之瀬脩だった!しがない探偵とインテリ刑事、やたらと現場で鉢合わせる義兄弟コンビが、反目しながら難事件に挑む!?
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年、広島県生まれ。岡山大学法学部卒。2002年『密室の鍵貸します』で長編小説デビュー。2011年『謎解きはディナーのあとで』が第八回本屋大賞を受賞し、ミリオンセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
264
ハードボイルドを装ってはいますが、ノリが適度に抜けていてね。それが良い雰囲気作りに貢献している様ですよ。書店の色紙に「神奈川県のみなさんに愛していただきたい‼︎」と著者のメッセージがあったの。知らなくても問題無い程度に、横浜の地名が出てきたり、横浜・神奈川ならではの小ネタが……いや、露骨にかなぁ仕込まれていたりしていますね。ただね、ボルボだのBMWの7シリーズだの言っていますが、そこは日産のお膝元ぢゃよ。何故か探偵業の依頼と義弟が追う事件がシンクロするのよ。義弟、舎弟を筆頭とした人々との関係と対話ですね。2024/01/16
ち~
28
親の再婚で義理の兄弟となった冴えない探偵・圭一とイケメン&エリート刑事・脩。圭一が請け負った地味な依頼が、いつの間にか無関係に思える殺人事件と結びついていく短編4話。推理は鋭いのにツメの甘い圭一とおバカな助手・真琴、最後はビシッと締めてくれる脩、3人のコンビが楽し過ぎる。著者特有の『烏賊川市シリーズ』路線のギャグも満載でめちゃくちゃ面白かった!表紙は単行本のままの方が良かったな。シリーズ化希望。2022/07/24
coco夏ko10角
19
単行本既読。好きなので文庫でも。東川さんのたくさんある作品の中でもこれ特に好きなんだよなぁ。伊勢佐木町や山手町の空気とか義兄弟のやり取りとか。シリーズ化するだろうと思ってたけど未だに二冊目は出てないのよね。2023/10/07
ハゲおやじ
16
私の好きな作家。設定は、よくある感じ「異母兄弟で家庭環境に差異があって…。」だった。四話の短編から構成されていて、ドタバタコメディの内容だけかと思えば そうでは無く「おっ!」となるミステリーにもなっている。悪く言えば「ささっと読める」感じは健在で、重い内容や読後の嫌悪感とは無縁(だから、私に合っているんだなぁ)。”尾行の顛末”は、「えぇ~っ」という事もあって 面白かった。これもシリーズ化するなら、冴島 遥との絡みも描いて欲しいなぁ。2022/10/15
bayashi
15
地域に根差す東川作品群、今回は横浜エリアで短編4編。ハードボイルド?に振っているからか?当社比ユーモア控えめ。もう誘拐なんてしない を思い出した。好きなのは4つめ、トリックや推理のとっかかりにモノが使われる作品のなかで最も「まあまあ身近&考えたらわかりそうだけど考えもしなかった」ため。2024/02/07