出版社内容情報
「柳生狩りを阻止せよ」
只ならぬ遺恨と大いなる野望を抱きし剣客陣に、
己を超えた“神妙の剣”で挑む!
紀州、水戸、尾張の御三家剣術指南役たる柳生新陰流の達者が次々と襲われた。時を同じくして、老中・土井利勝の甥・槇十四郎も、出羽上山で問答無用の決闘に巻き込まれる。敵するは、〝柳生七星剣?頭領たる両角烏堂の父・長月斎が興した雁谷自然流一門。立ちはだかる難敵に、十四郎と柳生の嫡男・七郎が共に命を懸けて挑む!
剣戟描写が煌めく傑作シリーズ、ここに完結。
内容説明
紀州、水戸、尾張の御三家剣術指南役たる柳生新陰流の達者が次々と襲われた。時を同じくして、老中・土井利勝の甥・槇十四郎も、出羽上山で問答無用の決闘に巻き込まれる。敵するは、“柳生七星剣”頭領たる両角烏堂の父・長月斎が興した雁谷自然流一門。立ちはだかる難敵に、十四郎と柳生の嫡男・七郎が共に命を懸けて挑む!剣戟描写が煌めく傑作シリーズ、ここに完結。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、小田原市生まれ。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。2020年11月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
19
2005年2月ハルキ文庫刊。長谷川さんの妻の佐藤亮子さんが加筆修正し、2021年10月祥伝社文庫から刊行。槇十四郎シリーズ3作目。雁谷自然流一門が柳生新陰流に勝負を挑む。双方の剣技を描く様が圧巻で楽しい。ラストの十四郎と長月斎も見事だが、尾張徳川家の兵法指南役柳生兵庫助の強いコト。感嘆しました。2022/01/23
sakichi
3
間違いない。大好きな作家さんの作品だった。2021/12/18
あきのぶ
1
シリーズ3、完結2022/01/28
マサオ-
1
柳生3部作読了。このシリーズ切られて死んでいく者たちの背景も描写しているのも良い。それと闇というか、政、為政者の考え方までちらっと描いているのも単なる剣豪小説ではないので面白い。もちろん剣戟シーンは、迫力が有っておもしろいのだが。もっと槙十四郎の活躍シリーズを読みたかったが。これも3作で終わって良かったのかな。2021/10/26