内容説明
老爺の絞殺体が空き地で見つかった!人の好い長屋の大家がなぜ?臨時廻り同心鷲津軍兵衛はその足取りを辿り、新しい店子の研ぎ師満三郎の身許を探っていたと知る。対面した満三郎の目に仄暗い影を見た軍兵衛は、見張りと尾行を試みる。すると、霞の如く正体を掴めずにいた盗賊野伏間の治助一味に行き着いた!一網打尽を目論む軍兵衛は、賊の隠れ家を捜すが…。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、小田原市生まれ。早稲田大学大学院演劇専攻修士課程修了。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
87
北町奉行所捕物控シリーズの8作目。 2019.10発行。字の大きさは…中。 北町奉行所臨時廻り同心・鷲津軍兵衛は、絞殺された善兵衛店の大家・善兵衛から盗賊野伏間の治助一味にたどり着く。 そして、定廻り同心・小宮山仙十郎の担当する区域で殺しが2件おきており、その下手人として普請奉行八巻日向守の三男・鼎之助にたどり着く。 この二つの殺しに軍兵衛が係わりながら…。2019/12/09
あき
1
前作に登場した明屋敷番伊賀者の組頭、柘植が盗賊の探索に加わる。隠居した柘植より、現職の組頭たちの方がウッキウキで探索してるのが面白い。周一郎と松吉との因縁は次巻以降に持ち越しだけど、その次巻が出ていない。この決着が付くまでは続けて欲しい。2020/08/26