内容説明
野亜市役所職員の磯貝健吾は、突然の人事異動で廃園寸前の市立動物園の園長に就任した。だが、初日から飼育員たちに“腰掛の素人”と反発されてしまう。挫けそうになったとき一人娘が写生したゾウの絵を目にし、何としてでも園を存続させようと決意。厄介な問題だらけだが、そこには曲者揃いの飼育員たちの動物への一途な想いがあった。真っ直ぐな情熱が胸を打つお仕事小説!
著者等紹介
佐藤青南[サトウセイナン]
1975年、長崎県生まれ。熊本大学法学部を除籍後、上京しミュージシャンに。第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2011年『ある少女にまつわる殺人の告白』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
55
動物園が舞台の仕事小説。トントンといいテンポでストーリーが運びます。面白いです。佐藤青南さんは、ミステリーだけじゃない.こんな小説も書いているんだと、ひとしきり感心しています。できすぎのような展開でもあるけれど、動物園の裏側も垣間見えて、楽しく読みました。2019/11/21
Junichi Yamaguchi
38
『人は人生で三度、動物園を訪れる』… 動物達の声が聞こえる作品。(リアルに) とても元気が出るお仕事小説。 ずっと行ってない動物園に今度、行ってみよう。。2019/07/08
タルシル📖ヨムノスキー
26
久しぶりのお仕事小説!仕事の内容は動物園。突然動物園の園長に就任した市役所職員の主人公が、癖のある飼育員たちと切磋琢磨して、潰れかけの動物園を再建していくという物語。とにかく楽しかった。そしてためになった。「人は人生で三度動物園を訪れるという。最初は親に連れられて、二度目は親として我が子を連れて、三度目は孫を連れて(本文より)」…なるほど。環境エンリッチメントという言葉も初めて耳にしたし。飼育員の苦悩や、今動物園にいる動物のほとんどが動物園生まれであること、そして動物園が担う役割なと学びの多い一冊でした。2023/06/06
Nao Funasoko
23
北陸文庫大賞特別賞受賞作の帯コピーで手に取る。 登場する動物たちの生態などはヘェー!と驚くようなこともあり楽しめた。 各ストーリーの構成もまずまず。 しかしながら園長をはじめ登場する飼育員さんら人物一人ひとりの掘り下げ方がやや浅いように感じられた。 軽く読めるという意味ではそれはそれでいいのかもしれないが、個人的にはやや残念な気がした。 それでも続編が出ればまたきっと手にしてしまうだろうな。2026/02/13
NAOAMI
18
地方の市立動物園。市から毎度出向してくる素人園長は腰掛けだったが。新たに園長となった磯貝は溶け込めずとも、気づいたことや気になったことを一つ一つ質問し、ならばと解決していく。動物園に存在意義はあるが、案の定税金の無駄遣いやら叩かれる。そもそも動物を自然界と異なる環境で育て、人間に見せるという矛盾。だからこそ命の大切さをという議論。堂々巡りな気もする。フラミンゴの章が飼育員のプライベート、否定的意見のマスコミをからめ読みごたえがあった。禁断のロミオとジュリエット。託卵から懸命な育児に人間を重ねじわっときた。2019/08/24
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