出版社内容情報
長谷川卓[]
著・文・その他
内容説明
京、尾張、駿河と殺しを続ける凶悪犯、「絵師」が江戸に入った。殺す相手の似顔絵を描くという特異な犯行で知られていた。臨時廻り同心鷲津軍兵衛は、絵師を追う駿府町奉行所の同心西ヶ谷に助力することに。そんな折、軍兵衛はひとりの浪人と出会う。気に入りの酒場で、伊良弥八郎と名乗る男と気持ちの良い酒を酌み交わすも、その表情仕草に尋常ならざる陰を見る―。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、小田原市生まれ。早稲田大学大学院演劇専攻修士課程修了。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jima
11
シリーズ3作目。殺す相手の似顔絵を描く「絵師」。酒場で相性の合う伊良と出会う。2021/09/21
コニタン
3
鷲津軍兵衛とその周りチームワークが良く読み応えが有り、楽しかった!2018/07/12
naka
2
長谷川卓さんの北町奉行捕物控シリーズ3巻、このシリーズは面白いです。 読み終わりすがすがしい感じが味わえられます。 微妙にシリーズ1巻目の「風刃の舞」2巻目の「黒太刀」お話が作中に絡んでくるのも憎い仕掛けです。 本シリーズを読み進めたいと思ったのですが次巻を探してみたけれど出版社が変わるらしく次巻が手に入っておりません…が北町奉行シリーズ面白いので、ぜひ手に入れて続きを読ませていただきたいと思います。2018/07/26
あき
0
地道な探索の積み重ねから少しずつ証が集まってきて、犯行の筋立てが見えていく過程がホントに面白い。人の使い方の上手さというか、使う方も使われる方も、恩着せがましさや卑屈さがないのがまた気持ちが良い。2020/08/19