内容説明
東京青梅で発見された会社役員の他殺体は、奇妙なことに虚無僧姿だった。事件に遭遇した浅見光彦は、尺八名人の被害者が名曲「滝落之曲」だけは一度も吹かなかったことに疑問を抱く。かつて暮らしていた修善寺由縁の曲をなぜ?現地へ向かった浅見は、事件当日修善寺でも虚無僧が目撃されていたことを知る。青梅の殺人との関連は?やがて被害者の残した謎の言葉が浮上する!
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京生まれ。1980年『死者の木霊』でデビュー。歴史・文化・社会問題等を織り込んだ叙情豊かなミステリーで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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クルミ
10
浅見光彦シリーズ。東京青梅で発見された他殺体は虚無僧姿だった。たまたま通りかかった浅見光彦は事件に関わる事になる。戦後の日本。金山にまつわる出来事。埋蔵金っていつの時代になっても気になる話です。2025/04/27
まり
6
図書館本。安定の面白さ。虚無僧って言われると時代劇を思い浮かべるけど…実際に歩いてはったらビックリすると思うし、それはすごく印象に残ると思う。そこから事件は始まり尺八や金山やら結構、楽しかった。最後は本人の意思にお任せだけど…やっぱり罪はちゃんと償ってほしいと思ってしまう。2023/07/20
mim
3
う〜ん、時代を感じる。2017/11/23
teitowoaruku
2
面白かった。しかしラストは、もう少しはっきりした形をとった方が良かったように思う。2022/01/08
ruu
1
浅見光彦シリーズ第50弾。タイトルに殺人事件がつかない二作目、文芸ミステリーと言われるようになった頃の作品だ。舞台は青梅と土肥、金山にまつわるエピソード。ヒロインは被害者の娘、20歳の羽田記子。戦後から50年ほどしか経ってない時代のストーリー。虚無僧がキーワードが進むわけだが、光彦が虚無僧で想像を掻き立てるたびに、ゾワっとさせられた。内田先生の作戦通りだ。2018/10/08
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