出版社内容情報
辻堂 魁[ツジドウカイ]
内容説明
武州忍田は幕府の台所を支える最重要拠点である。年の瀬、公儀御鳥見役とその手下が斬殺された。領主の阿部家は追剥ぎ強盗の仕業とするが、公儀目付役は疑念を隠さなかった。同じ頃、唐木市兵衛は俳諧の宗匠を訪ねていた。彼は阿部家の元家士で、忍田までの旅の供を依頼される。破格の給金を訝しんだ市兵衛が真意を問うや、捕らえられた友の救出に向かうと…。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆業に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
121
風の市兵衛「待つ春や」18巻。相変わらず飄々として優しく思いやり気持ち満載の市兵衛さん、風のように走り風の剣鮮やかでした、次巻は市兵衛さんの嫁の話で盛り上がるのかな? 2017/02/14
ベルるるる
33
13歳の市兵衛は自由自在な風になろうとした・・・風になり、風のように走り、飛び、動き、戦う。今回の市兵衛は39歳の終わり。そして13歳の頃、僧侶と共に山岳を廻り剣の修行をしていた事を思い出しながら戦う。風になれ、なすべきことをなせ・・若い日の市兵衛が、風のように走り続ける今の市兵衛にささやきかける。2017/03/14
はにこ
30
市兵衛は矢藤太の紹介で国に帰る俳諧師の付き添いに。破格の仕事に疑念を持ちながらも引き受ける。俳諧師の本当の依頼理由により、命を狙われる市兵衛一行。市兵衛の圧倒的強さで無事守りきる。市兵衛も40歳になり、いよいよ身を固めるか?弥蛇ノ介や鬼渋の活躍が全く無かったがそれを思い出したのは最後で登場してから。市兵衛一人で十分に魅せてくれた。2021/02/11
み
30
今作も剣の市兵衛さん、なかなか算術のお話しが出ませんね^^;今回は、ちとハラハラしました、そして最後に嫁取り話し(@_@)そ〜ならないと信じてます。2017/04/25
のびすけ
26
今回の市兵衛さんのお仕事は、宗匠・芦穂里景の警固役として北武蔵の忍田城下への旅のお供をすること。里景の真の目的は、無実の罪で捕らわれた幼馴染みの友・胡風を救うことだった。自らの命をも顧みず胡風を救わんとする里景の行動が胸を打つ。雪の中を風のように走り、風のように舞い、風のように敵を斬る市兵衛さんが格好いい!里景庵の小僧・正助の無邪気な可愛さも物語のいいアクセントになっていた。市兵衛さん、もう四十の春だでな。信正から市兵衛にもたらされた婿養子話、どうなる!?2022/03/07
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