内容説明
現代科学で解明できない謎の商品“おもしろたわし”を調査してほしい―。商社マン・宮口翔一は常務からの特命で、生産地・天草諸島の壱里島へ飛んだ。しかし、その小さな島は強力なパワースポットと化し、奇妙な現象が次々と起こっていた!翔一はオカルトライター・機敷埜風天と共に力の噴出口・信柄浦岳を目指すが…。感動と驚愕の癒し系ファンタジー、ここに誕生!
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
1947年、熊本県生まれ。熊本市在住。71年、短編「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。79年に上梓した「地球はプレイン・ヨーグルト」他で、星雲賞を四度受賞するなど、短編SFの名作としての地位を確立。91年には長編『サラマンダー殲滅』で第一二回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BlueBerry
40
序盤はどういうことかと結構惹きこまれて読みました。けれども結果的にはファンタジーと村興し小説みたいなことになってしまった感があります。これもそこそこ楽しめたので読んで良かったと思います。2013/10/09
りょうこ
35
みんな良い人ばかりで、こんな素敵な島があったらぜひ住みたい!後半で明かされる様々な疑問もなんかラストが良かったせいかすべて納得させられた!なんかほっこりしてとても良い読書時間でした!2013/09/15
ナミのママ
18
現代科学で解明できない”おもしろたわし”の調査。商社マン宮口翔一は常務からの特命で天草諸島の壱里島へ飛んだ。小さなその島はパワースポットと化し奇妙な現象が起こっていた。…癒し系ファンタジーとありましたが昔懐かしいSFの感じがしました。読後「行ってみたいな」と思わせる小説がありますが、これはまさにそんな感じです。パワースポットなどに関係なくこんな島があったら訪れてみたいです。2014/02/27
た〜
15
機敷埜が老人じゃない、だと!?閑話休題。謎の商品「おもしろたわし」の調査をしていたら何故か映画が出来上がったという話。最後の最後で謎のタイムトラベル。それ必要か?2018/11/19
Shiori
10
実はそれほど期待せず読み始めたのですが、これがなかなか素敵なお話でした!土台がしっかりしているので大人が十分楽しめる癒し系ファンタジー。なんだか田舎に行きたくなります。多分これから、疲れた時に読み返すことになるんだろうな。優柔不断っぽいけど島の人の優しさに触れて奮闘する主人公のたくましさや島の人のおおらかさ、純粋さを見習っていきたいです。2013/09/30