内容説明
現代科学で解明できない謎の商品“おもしろたわし”を調査してほしい―。商社マン・宮口翔一は常務からの特命で、生産地・天草諸島の壱里島へ飛んだ。しかし、その小さな島は強力なパワースポットと化し、奇妙な現象が次々と起こっていた!翔一はオカルトライター・機敷埜風天と共に力の噴出口・信柄浦岳を目指すが…。感動と驚愕の癒し系ファンタジー、ここに誕生!
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
1947年、熊本県生まれ。熊本市在住。71年、短編「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。79年に上梓した「地球はプレイン・ヨーグルト」他で、星雲賞を四度受賞するなど、短編SFの名作としての地位を確立。91年には長編『サラマンダー殲滅』で第一二回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大阪魂
41
梶尾さん初読み!ほっこり系のSFファンタジー!天草諸島から西に数十キロの孤島・壱里島で「おもしろたわし」って謎の万能商品が発見!調べてこいって上司から命うけて島に飛んだ落ちこぼれ?社員・宮口翔一!ヒトデとかカメノテとかウツボとかなんかすごい料理がでてきておいしそーっておもてたら、宇宙人?妖怪?で島の人たちにむっちゃ優しくてパワーくれる謎の生命体がでてきて話がだんだん大きく!そのうち核廃棄物処理施設計画反対とか、そやったら何で村の再生図るんやとかまで広がって最後は大団円!できすぎ感満載やけど島いきたなった!2025/06/22
BlueBerry
41
序盤はどういうことかと結構惹きこまれて読みました。けれども結果的にはファンタジーと村興し小説みたいなことになってしまった感があります。これもそこそこ楽しめたので読んで良かったと思います。2013/10/09
りょうこ
35
みんな良い人ばかりで、こんな素敵な島があったらぜひ住みたい!後半で明かされる様々な疑問もなんかラストが良かったせいかすべて納得させられた!なんかほっこりしてとても良い読書時間でした!2013/09/15
ナミのママ
18
現代科学で解明できない”おもしろたわし”の調査。商社マン宮口翔一は常務からの特命で天草諸島の壱里島へ飛んだ。小さなその島はパワースポットと化し奇妙な現象が起こっていた。…癒し系ファンタジーとありましたが昔懐かしいSFの感じがしました。読後「行ってみたいな」と思わせる小説がありますが、これはまさにそんな感じです。パワースポットなどに関係なくこんな島があったら訪れてみたいです。2014/02/27
秀玉
16
表紙違いを読んだ。いろいろな面白さが詰まっている。この作家さんの「黄泉がえり」にも少し似ているかな。黄泉がえりは面白くなかったが、これは面白い。読み始め、なんか物語が見えてしまった気になり、読むの止めようかと思ったが読み終えて良かった。こんな内容は女性はつまらないかもしれないね。ありえない内容ばかりだし、私はこれが良いんだけどね。私は文学的な坦々とした作品は合わないのかな。ジェーン・オースチンの自負と偏見ともう一冊は感動したけどね。それは恋のハラハラ、ドキドキがあったからかも知れない。安心のラストもグー。2024/06/20