- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
豊かな山や森に抱かれたオレゴン州ベイカーズ・クリーク。六年ぶりに故郷に帰ってきたテスの胸はいっぱいになった。病に倒れた父親にかわり、家業の木材店を引き継いだ彼女は、粗野な男たちを束ねて伐採キャンプを取りしきってゆかねばならない。初恋の人ザクとのつらい思い出に満ちたこの森で…。ザクは山一つ越えたバスク人の町ナバーラの男だった。欧州では最古の民族と言われ、スペインのバスク地方にルーツを持つバスク民族の社会は、伝統に深く根ざした独特の文化を固持している。“バスク人はバスク人と結婚する”という慣習も、そのあらわれの一つだった。それに、あのころテスは若すぎた。二十二のザクと出会った彼女は十四、将来を誓い合ったときはまだ十六だったのだ。きっと今ごろ、彼にはかわいいバスク人の子供がいるんでしょうね…。