内容説明
深川の便り屋・日々堂で働くおてるが店に来なかった。身を案じた女主人お葉が裏長屋を訪ねると、一帯が流行り風邪にやられていて、おてるの父と弟が亡くなる。お葉はおてるを励ますため、品川で飯盛り女をしている彼女の母に文を送るのだが、新たな悲報が…。どんな逆境にも、明るくひたむきに生きる女主人お葉の心意気を描く、好評の第二弾。
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
1945年、広島県生まれ。成城大学卒業。テレビプロデューサーなどを経て、執筆活動に入る。98年「もぐら」で、第一六回大阪女性文学賞佳作。2000年、「母の背中」で北日本文学賞選奨。03年、「小日向源伍の終わらない夏」で、第一〇回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
53
便り屋お葉日月抄「泣きぼくろ」2巻。お葉さん情に厚く気前が良く心意気が良いな~日々堂で働くひとたちの心をしっかりと掴んでいる。戸田さんとの関係はどうなるのかな次巻を楽しみにです。2014/05/18
min2
15
愛する夫に先立たれならも、持ち前の明るさと気っぷのよさで、便り屋の女将、お葉のお話第2弾。どんどん日々堂に人が集まってきて、賑やかに。人情味あふれ、江戸っ子の粋なところが生き生きと描かれていて、好きです。2016/02/03
たーくん
3
今井絵美子の作品を読むと涙が止まらない。ジジイになって涙腺がゆるくなったのもあるが、懸命に生きる市井の人々の心意気がそうさせる。→→→深川の便り屋・日々堂で働くおてるが店に来なかった。身を案じた女主人お葉が裏長屋を訪ねると、一帯が流行り風邪にやられていて、おてるの父と弟が亡くなる。お葉はおてるを励ますため、品川で飯盛り女をしている彼女の母に文を送るのだが、新たな悲報が…。どんな逆境にも、明るくひたむきに生きる女主人お葉の心意気を描く、好評の第二弾。 2019/01/13
mikipon
2
江戸が舞台の小説を色々読むと、物言いの癖とか、表現の特徴とかそれぞれあって、慣れるまでちょっと時間がかかるけど、このシリーズの江戸にも大分慣れてきた。お葉の気風の良さと気前の良さでパズルがはまるように問題が解決するのは、読んでいて小気味良い。文中何度もでてくる「鰯煮た鍋」は意味のもとが想像つかなくて、調べてみた。違う意味での使い方もあるみたいで面白かった。2013/05/21
Masayoshi Arakawa
1
20160201108 もう2月だ、速いねえ時間が過ぎるのは。 今巻も人が儚くなり涙が止まらない。今年はやっぱり今井さん推しかな!?2016/01/31