内容説明
新宿のホテルで毒殺事件が発生。続いて“日本のエーゲ海”と呼ばれる岡山・牛窓で、絞殺死体が発見される。殺された二人の男は、ヨットを共同所有していたことが判明。しかし、そのヨットは二年前、牛窓へ移送中、伊豆沖で沈没し、同時期に政治家が主宰する財団で二億円の金塊強奪事件が…。その関連を探るうち、十津川警部は日本政界の暗部に分け入っていく。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
著作五百冊を目標に旺盛な執筆を続ける氏は、1930年東京生まれ。63年『歪んだ朝』で第二回オール讀物推理新人賞、65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞、81年『終着駅殺人事件』で日本推理協会賞を受賞し、推理小説界に不動の地位を築く。公式ファンクラブや、神奈川県湯河原町には「西村京太郎記念館」がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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旗本多忙
19
岡山の牛窓生まれの男が東京で、少し遅れて、東京生まれの男が岡山の牛窓で殺された。身元を調べた警察は接点があるとみて協力操作を始めた。上着に残ったバッジから2人はヨット愛好仲間だと想像できた。政治家と選挙、秘書が絡み、クラブの女が絡む...展示の2億の金塊がなくなり、多額の金も絡んで、日本のエーゲ海といわれる牛窓マリーナから、日本の南岸にあるマリーナなど、方々に捜査の手を伸ばす。さらに、死んだ2人の他にヨット仲間が4人いたが、彼らの所在も不明だ。十津川は意地でも捕まえてやる!乾擲の捜査の結末は 2025/06/04
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
4
平成22年 3月20日 初版2020/03/12
chinayo
3
初作家。有名なのは知っていたが、自分で買って読もうとは思っていなかったので、たまたま積載本としてあったので読んでみた。字も大きいし、字幅も広いし、とにかく読み易い。推理の方も、犯人は簡単にわかるし、証拠も、最後に取って付けたように出てきて、笑える。2016/12/16
pyonko
3
いつもの列車ではなくヨットを主軸にしたストーリー。赤い帆船を読んだ時も感じたのだが、海洋サスペンスの方面も突き詰めてほしかったと思ったりもする。2015/01/28
神岡宗介
1
珍しくヨットに主軸を置いた作品だったから新鮮で面白く読めた。長編の割にはボリュームが少なく、展開が少々急な感じはあるけど、全然気にならなかった。2023/07/02
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