内容説明
部下の田中刑事が十津川警部に突如辞表を提出、失踪した。飲酒運転で人を殺め、遺体を奥多摩に埋めたという弟を助けようとしての決断だった。彼の真面目な人間性を知る十津川は懊悩。捜査の進展とともに弟が埋めたはずの遺体が消失、さらに田中家を監視する謎の男や兄弟の犯罪を告発する悪意の手紙までが…。“家族の絆”とは何かを問う、仰天の傑作推理。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年、東京生まれ。63年『歪んだ朝』でオール讀物推理小説新人賞、65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を、81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞し、推理小説界に不動の地位を築く。2006年には著作が通算四〇〇冊を突破、益々精力的に執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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