内容説明
東京・目黒付近で“西島夫妻惨殺事件”が発生。しかし死体の女は妻の多万紀ではなかった。旅行作家の茶屋次郎は多万紀の行方を探るため、彼女の出身地、特攻隊出撃基地で知られる鹿児島・知覧へと飛ぶ。すると、彼女の妹も行方不明となっていた。やがて、妹の死体が坊津沖で発見され…。特攻隊の哀切な歴史に包まれた美しき町を舞台に名手が描く長編推理。
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年、長野県生まれ。調査会社経営等を経て、80年に小説宝石エンターテインメント小説大賞を受賞。以後、豊富な登山経験を活かして山岳推理の第一人者に。綿密な現地取材から生まれた作風には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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