創元こころ文庫<br> 精神分析のおはなし

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創元こころ文庫
精神分析のおはなし

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  • サイズ A6判/ページ数 307p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784422000619
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0111

出版社内容情報

親と子の問題を中心に、中高年の心の問題や自己愛人間など、精神分析的なものの見方をやさしく語る講演集。解説は相田信男氏。親子の間にある愛と憎しみについて、依存について、親離れと自立、思春期の娘をもつ親へのアドバイスなど、親と子のさまざまな問題を中心に、中高年の心の問題や、シゾイド人間と自己愛人間、対象喪失とモーニングなど、人間の心についての深くておもしろいお話を幅広く集めた一般向け講演集の文庫化。精神分析的なものの見方が、やさしく、わかりやすく語られる。親子の問題に悩む一般読者から、カウンセラー、精神科医まで。解説は、相田信男氏。

I 依存のすすめ
日本は甘えの文化
自立するためのじょうずな依存
共に共存し合うこと
II 思春期の娘と母
娘に伝えたい新しい女性の生き方
思春期の子どもの秘密と嘘
III 親と子の憎しみ、怨み
時代の中の子ども
怨みの世界と子どもの心
父と子の愛と憎しみ
おわりに
IV 老いの心理と中年の心の危機
高齢者に対する差別と偏見
中高年夫婦の問題
中年における心の惑い
V 自立を支える親の役割
高齢化社会と親子関係
「分離」と「個体化」の親子論
子どもとの信頼を結ぶ母親
思春期の親離れ
子どもの自立を励ます家庭
VI 悲しみといやし
対象喪失とは
対象喪失によって起こる心の反応
喪の仕事
VII 引きこもりの時代
シゾイド人間とは
シゾイド人間の変遷
自己愛について
まとめ

小此木 啓吾[オコノギ ケイゴ]
小此木啓吾(おこのぎ けいご)

1930年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部精神神経科助教授、同大学環境情報学部および医学部精神神経科兼担教授をへて、東京国際大学大学院臨床心理学研究科教授、慶應義塾大学環境情報学部客員教授などを歴任。日本精神分析学会会長など数々の役職を務め、現在、日本の精神分析界を中心で担う優秀な臨床家を数多く育てた。2003年9月逝去。
著書に『現代精神分析1・2』『フロイト?その自我の軌跡』『現代精神分析の基礎理論』『日本人の阿闍世コンプレックス』『対象喪失』『自己愛人間』『心の臨床家のための必携精神医学ハンドブック』など多数。

内容説明

本書に書かれているのは、「精神分析」という特殊な専門領域についてのものではない。自立や依存、引きこもり、夫婦・親子など家庭内で生じるさまざまな問題、老いや喪失・別れなど、だれもが生きる上で出会う苦悩の数々を、自己体験も盛り込みながら、心の専門家の視点からわかりやすく語ったものである。

目次

1 依存のすすめ―自立より大切な甘え
2 思春期の娘と母―親に秘密をもつことの意味
3 親と子の憎しみ、怨み―母性の危機と新しい父親の役割
4 老いの心理と中年の心の危機―明るい長寿社会を生きるために
5 自立を支える親の役割―思春期の親との別れ
6 悲しみといやし―対象喪失とモーニング
7 引きこもりの時代―シゾイド人間のゆくえ

著者等紹介

小此木啓吾[オコノギケイゴ]
1930年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。東京国際大学人間社会学部教授(専任)、慶應義塾大学総合政策学部教授(兼任)。慶應心理臨床セミナー講師。医学博士。精神分析学、精神医学専攻。2003年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

せ~や

72
すごく面白かったです。読みやすく、わかりやすい。夫婦、親子、依存と自立、喪の作業、自己愛…それぞれの心理に関する事が身近な例えを使って書かれていました。親離れの心理や必要性、「悲しい」をきちんと悲しむ事、依存の必要性とそこから生まれる「自立」への道のり…良い所がたくさんでなかなか書ききれません。親離れ子離れの心理も、依存と自立の関係性も、喪の作業のプロセスもどれも面白く、なるほどな…と思いました。この本、大事にしようと思います。心理学を学んでる方や抽象的な事が苦でない人はきっとワクワクする一冊です。☆52020/10/08

tolucky1962

8
著名な精神科医・精神分析家の著者。講演の内容をまとめたもの。アメリカ流自立の尊重が行き詰まる中で、日本の甘え方を評価している。高齢者・中年・思春期それぞれの精神的課題、対象喪失(別れ)や自己愛についてもわかり易く解説している。対象喪失では喪をはじめとしていろいろな別れの苦しみに逃げるか超えて強くなるかの違いも示す。モラトリアム人間などの命名でも有名ですが、この本では1.5の関係(1対1の二者関係、多数の中での三者関係に対してヴァーチャル世界との対面重視)という言葉も提唱している。2016/12/18

がりがり君

7
思想とかいうんでなくて、純粋な精神分析のお話。臨床の現場で感じたこと、考えたことなどの随筆集(講演集?)。わたしはそんな頭がよくない方なので、こういった、具体的な話がいっぱい載ってる本の方が理解がしやすい。アメリカと日本の結婚観の違い。この本が書かれて20年経ったけど、それほど変わったとは思えない。世情に疎いからだろうか。あと思春期における親とのわだかまりが解決できてるか出来てないか、というのは生涯に大きい影響を与える、だとか。著者の専門は喪の仕事らしく、喪の仕事に関しては記述がやや詳細な印象を受ける。2021/05/30

たかたか

1
精神分析の理論を一般向けに具体例で説明しているのでわかりやすかった。特にライフサイクルに従って、それぞれの世代で問題になる可能性があることと、取ることができる関わり方について解説しているのが参考になった。文体も講演会をもとにまとめあげられているため、とても読みやすかった。2025/02/16

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