内容説明
昔から鼻持ちならなかった女と再会して、青いマニキュアの謎の女性、橋を渡るとき、思わず緊張するのはなぜ?、四年前、失踪した女子職員が意外な場所に、知性と教養に溢れるロマンスグレイの紳士は―唯川恵、柴田よしき、五条瑛、光原百合、桐生典子、篠田節子、森真沙子、小沢真理子、永井するみ、小池真理子があなたに贈るミステリアスな、おののき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
25
女性作家のミステリー・ホラーアンソロジーです。五條瑛さんの「地底に咲く花」が一番良かった。森真沙子さんの「笑うウサギ」はちょっとゾッとした。2013/02/11
らなん
15
アンソロジー、2002年文庫。唯川さん「いやな女」篠田節子さん「失なわれた二本の指」、小池真理子さんのモーツァルト絡み の「ロマンス」が好みでした。永井するみさんは久し振りですが、画家を目指す男性が恋人でもあり、援助しているピアノ教師「落花」は、内にひそむ狂気が印象的だった。2023/09/02
あつひめ
14
女性作家ばかりのミステリー。妖しく背筋がゾクゾクっとするけどそれが心地よい。唯川さんの「いやな女」柴田さんの「どろぼう猫」・・・魚釣りのように相手が喰らいついてくるのをじっと口元を歪ませ微笑み待っている感じ・・・。どっちが嫌な奴だかわからなくなりそうだけど・・・そこが女。お互い様なんだと思う。この一冊の女の苦しみ、憎しみ、悲しみ・・・いろんなも感情が込められてる。でも、不思議と読後感がもたれない。ちょうどいいミステリー配分なのかな?2010/05/29
MILKy
11
【売】再読。かつて唯川恵目当て。その、いやな女 は彼女の 病む月、に収録。やはり安定の唯川恵。全体的に読みやすかった。イヤミスと言えばイヤミスかな。その他よかったのが、柴田よしき。永井するみ、と今で言えば大御所なのか。篠田節子のケアワーカーの話がどうも似たような少し異なる話を読んだ気がしていたら、ハルキから出ていた、悪魔のような女というアンソロに収録されていた、七人の敵がそれで、篠田節子の死神という短編集に収録されていた模様。ケアワーカーの短編集らしい。そんな小さな発見を。2020/10/02
noko
2
ミステリー・アンソロジー。ミステリ色の強いものと弱いものと。和やかな雰囲気のものとオンナの執念が漂うゾクっとするものと。いろんな作品が集められてるので飽きずに読めます。印象的な作品ばかりなのにキレイにまとまってる気がしました。他にもシリーズがあるようなので読んでみます。解説にある長編と短編の違いは、なるほどなと思った。2011/04/27
-
- 和書
- 海賊 ポプラ社の絵本