内容説明
「樹海へ」と言われたとき、売れない作家・佐久間正次は、さらなる不安を抱いた。怪奇雑誌の編集長・安東が依頼する取材先が、まさか、あの場所とは!だが、好条件と安東に対する後ろめたさから仕事を受けた正次は、樹海の中に分け入った。聞こえるはずのない声、見えるはずのないもの、それは失踪したはずの…?現実を歪ませ、真実を顕わす“異界”とは。
著者等紹介
飯野文彦[イイノフミヒコ]
1961年山梨県生まれ。早稲田大学卒業。84年に『新作ゴジラ』のノベライゼーションにてデビュー。『夏のかくれんぼ』などノベライズ作品を多数手がける一方、『アルコォルノヰズ』など独自色のホラー作品を発表
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感想・レビュー
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tow
5
面白さが微妙なラインの一冊。2025/02/01
成瀬
0
もう少しおどろおどろしい描写でも良かったかなーと思うほどあっさり。しかし最後の最後でまさかの……。やられました。。。2012/09/29
きりと
0
飯野先生の本の割にはさっぱりした印象。もっとグロくてもいいかと。2010/03/05
ケイト
0
平穏な解決にむかうと想わせておいて、最後の最後で読者を不安に陥れるあたりがとてもよかったです。背すじをなぞられたような感覚が、読後しばらくのこりました。ただ、中編という形式のむずかしさからなのか、展開がちょっと淡々としてるような気がしました。もうすこししつこくてもいいと想います。2009/08/12