内容説明
16歳のアリスが乗った宇宙船“迦魅羅”号。地球を出航直後、密航者の死体が発見された。しかも、体内の血液をすべて抜かれて…。乗客・乗務員は合計7人。乗船するはずだったドラキュラ伯爵の子孫の姿がなぜか見当たらない。ひょっとして、すでに乗員の1人にとり憑いているのでは?孤絶した宇宙に伝説の恐怖が甦る、希代の吸血鬼SFにしてミステリー。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年、大阪生まれ。1993年長編小説『凶の剣士』で第二回ファンタジーロマン大賞に入賞し、またジャズミステリー短編小説「落下する緑」で、「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。SF、ホラー、ミステリーと幅広く活躍中
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろちゃ
2
読んだのは2回目です。読みやすいですけど、エログロですね。2012/12/17
ありさと
2
田中啓文にしてはライトなグロで読みやすいんじゃないか知らん。ミステリ的な作りはかなりしっかりしていてあらゆる箇所に伏線が潜んでいるので後々うわあこれもこれもwという怒濤の回収に快感を覚える。駄洒落は最初妙な言い回しとは思ったものの気づけなかったのが残念w2012/08/27
ほしけも
2
やあ、田中さんは変質者を描くのが巧いなあ。 2010/10/23
でこ
2
SF+ホラー+ミステリ?こういった薄暗い、救われない雰囲気を作り出すのがこの人の持ち味だとしても、「落下する緑」の軽快さに惚れ込んでしまっただけに 残念。後味の悪い作品が読みたい人向け。2010/07/31
ありばにあ
1
どんどん人が死んでいきますが、思い入れを持つ前に次々退場するので意外とあっさり読めますね。読後感も悪くなかったです。2016/03/14