内容説明
佐々木小次郎を破って一年半―。三十一歳の宮本武蔵は新境地を求め、苦悩していた。「修行をもって仏性を取り戻せ」と僧良覚に諭され、高野山に二刀を封印した武蔵はさらなる修行の旅に出た。が、時は大坂の陣前夜、豊臣と徳川の暗闘に巻き込まれた武蔵の前に、小次郎を上回る難敵が出現した!その名は尾張柳生の祖・柳生兵庫助。復活を期し、武蔵の二刀が唸る!長編時代小説。
感想・レビュー
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zechs
1
巌流島の戦い後の宮本武蔵の活躍を描いた作品。新たな剣の道に模索する武蔵や柳生家の刺客との対決。大坂冬の陣における真田幸村との出会いなど、読み応えのある異色作でなかなか楽しめました。2009/11/07
再び読書
0
巌流以降の武蔵を書いた作品であるが、思いのほか内容は深くない。柔の極意より活人剣を目指したのか?大阪の陣との絡みもあるが、剣豪小説を期待する僕としては、もう少し剣に関する記述を増やして欲しかった。「尾張柳生秘剣」でも感じられるが、火坂氏は柳生兵庫介に対する記述は辛辣である。2013/02/27
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- 和書
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