内容説明
「総理の椅子に見知らぬ死体が座っている!」霞が関の行政機関ビルから入った衝撃の110番。無人の会議室で座したまま硬直している毒殺体は、旅行帰りの大学生と知れた。手がかりは、その旅に?―思いに駆られた姉は自ら山陰・山陽路と弟の足跡を追ううち、事件の朝、彼がまだ広島にいたことを知る。殺害時刻は昼、帰り着けるはずのない東京に、なぜ弟はいたのか。
「総理の椅子に見知らぬ死体が座っている!」霞が関の行政機関ビルから入った衝撃の110番。無人の会議室で座したまま硬直している毒殺体は、旅行帰りの大学生と知れた。手がかりは、その旅に?―思いに駆られた姉は自ら山陰・山陽路と弟の足跡を追ううち、事件の朝、彼がまだ広島にいたことを知る。殺害時刻は昼、帰り着けるはずのない東京に、なぜ弟はいたのか。