内容説明
日本史の流れは地政学でわかる!日本のあるべき姿も見えてくる!「地政学」とは、地理的な条件から諸国間の関係を考える学問であるが、国内の権力闘争の歴史を説明するのにも応用できる。そもそも日本というのは、どういう国か?軍事・防衛の専門家が日本全史を徹底解説。
目次
序章 西から東へ(西からやってきた天皇;国外の第三勢力に対抗する ほか)
1章 せめぎあう西と東―なぜ、そこに日本の中心が置かれたか?(「遠の朝廷」大宰府;難波津と淀川 ほか)
2章 日本の成立―西と東はどうやって統一されたか?(九州の鎮圧;東国の制圧 ほか)
3章 日本外交の採るべき道―国防の必須条件(島国の国防;朝鮮出兵 ほか)
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
昭和35年、長野市生まれ。陸上自衛隊に2年勤務したのち、神奈川大学英語英文科、東京工業大学博士前期課程(社会工学専攻)を経て、作家・評論家に。社会と軍事の関わりを深く探求し、独自の切り口からの軍事評論に定評がある。北海道函館市に居住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のれん
13
地政学が中々素人が手を出せない学問だ。 軍事で避けては通れないが、その科学的視点と為政者の歴史を重ねることは容易ではないからだ。 本著では、日本古代から現代までのおおまかな対外戦争の理屈を説く手段として使っており、かなり読みやすいと言える。 が、中世の歴史人物像は大分イメージで語っており、その後の儒教圏に対する明治時代のような断定は、かなり感情論に寄ってると感じた。 だが地形と気候が国の形と文化を決定づけるのは間違いない。それだけで人間収まらないのかもしれないが、ロジカルな姿勢は頷ける。2022/08/06
ナンさん
0
井沢元彦の著作より目から鱗では無いものの元自衛官で軍事・防衛のプロからの視点で地政学と軍活用を考慮した視点で歴史上の戦闘や政治・商業的な地理の活用がいかに成されたのかは読んで納得出来た。2020/07/01