内容説明
社内で行き場のない編集者が集まる“吹き溜まり”と揶揄されていた「第二編集部」で産声をあげた『ビッグコミック』。創刊編集長の小西湧之助は、自分たちを泥底に棲む夜行性の小ナマズにたとえ、“でも、いつか世の中を揺り動かす大マナズになってやる”と誓った。「泥底」の一癖も二癖もある編集者たちは、そんな小西の号令のもと、灰皿の飛び交う編集部で熱く激論を交わしあう。その思いが白土三平、手塚治虫、石森章太郎、さいとうたかを、水木しげるら人気作家たちを惹きつけ、「子供のもの」と揶揄されていた青年コミックの市場を切り拓き、「ビッグコミック・ファミリー」と呼ばれる人気派生誌を次々に生み出していく。コミックファン、作家ファンのみならず、働く男必見の感動の物語。
目次
第1章 目指したのは大人の鑑賞にたえる読み物雑誌
第2章 編集部誕生―5人のうち3人は漫画編集未経験
第3章 編集長は自称“漫画を否定していた編集者”
第4章 5大作家が対抗心剥き出しで競い合う
第5章 平面的な伊坂芳太良から立体的な日暮修一へ
第6章 灰皿がUFOのように飛び交う編集部
第7章 青年コミック誌の戦国史
第8章 偉大なるマンネリ―変わらぬ編集スタイルで成功
第9章 悪の要素を持ったヒーロー『ゴルゴ13』
著者等紹介
滝田誠一郎[タキタセイイチロウ]
ノンフィクション作家/ジャーナリスト。1955年東京生まれ。青山学院大学法学部卒。ノンフィクション作家として各界各分野の人物を主人公にしたヒューマン・ドキュメンタリー作品を執筆。その一方でジャーナリストとして雇用問題、人事問題をテーマにした取材・執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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