出版社内容情報
現代人必読の書
生きるヒントがここにある
『正法眼蔵』は、たんなる知識ではなく、実生活を生き抜く知恵を語っている
道元の言葉が、力強く生きることを気づかせてくれる
今日、世は二十一世紀だ、グローバルだと威勢がいいようだが、誰でも知っている。人類の涯しない行方に何が待っているか。それは不安にみちた「痛み」の世界ではなかろうか。いま、独りひとりの心の奥を見つめれば人皆、老いも若きも「いやし」にうえている。そんな時、五十年の昔に出逢った道元の言葉がすべてを放下して、私ばかりではない、人々の心に今を生ききることを気づかせてくれる。
もちろん『正法眼蔵』は難解である。しかし、そこが不思議なのである。この九十巻に及ぶ大著が、まるで稲妻のように、私たちの身心をつらぬくのである。(「文庫判のためのまえがき」より)
私たちは人間関係でつまずいたとき、愛情が失われたとき、はじめておのれの孤独に気づいて、愕然(がくぜん)とするものです。そんなとき、道元の「身心脱落(しんじんだつらく)」という言葉がきらきらと輝きだすのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロッシ
6
道元の伝えたいことが、少しは分かった気がしましたが、やはり、道元の正法眼蔵は難解だと思います。それは、道元が体感していた悟りの境地を、他人に言葉で伝えることが難しいからです。むしろ、無理かもしれないです。2013/06/18
出世八五郎
2
宗教本というよりは、その生き様や残した言葉に感銘を受ける人生訓的な本。面白い。宗教じゃないと思う。
治雄
1
斎藤孝『読書力』の、文庫百選で紹介されていたので、読みました。いままで興味があったものの、難解に感じ、よくわからなかった、道元について、少しは理解できたと思いました。大変平易で読みやすく、面白い本でした。2013/04/26
Hiroyuki Nakajima
1
先日一応現代文の正法眼蔵全巻読破したものの、どうも腑に落ちない感じでした この本を読むと、正法眼蔵は、お経の解説の要素があり、もともとのお経を読んで理解に行き詰ってから読むと、一気に腑に落ちるそうです 金剛経、法華経、維摩経、持ってはいるけど読んでません・・・ 徐々に読破しして行こう この本では「いんも」や「非思量」などが分かり易く解説されています、真の理解は坐禅して得る物とは思いますが・・・2009/11/25
ゆうだい
0
一流アスリートも集う体験イベント2023/01/26