内容説明
人捜し屋・秋せつらは、“区外”の芸能プロから、“新宿”のウィアード・プロに引き抜かれた蒼海ユカの捜索を依頼された。凄腕と評判のその事務所は、頂点を極めたタレントが必ず死亡するという謎に満ちた会社だった。所在地さえ掴めないせつらは、自らの美貌を餌に、ウィアードのスカウトと接触を図る。だがそれは、芸能界だけに収まらない大争乱を呼ぶことに。やがて、せつらが操る必殺の妖糸さえも拒む異世界が口を開ける!仁義なき争奪戦の渦中に置かれたせつらの捜索行の行方は?魔界の中の“魔界”を舞台に贈る最新刊!
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
8
なんと、せつらが芸能界デビュー?!オチに辿り着くまでドタバタとした感じでコメディ色も強く、せつらへの依頼の件なども印象が薄かったです(笑)。そして、やはり最後は「私」が持っていきます。この最後のネタの為にだけ今回の物語があると言っても過言では無いかも知れませんね。そしてメフィストの実験が最後の最後の為の伏線だったというのも面白かったです。2014/12/14
おやぶん
7
魔界都市ブルースの最新作を読んでみました。 今作は芸能界を舞台にした物語になっています。 この世のものとは思えない容姿を持つ人探し屋の秋せつらが 人を探すためにある芸能プロダクションに潜入することとなる。 せつらが芸能界デビューすることは一体どのような事態を引き起こすのか? 今回は死線をさまよう戦いというよりは どちらかというとコメディータッチな感じでした。 メフィストもそれほど活躍することがなかったけど 唐突にでてきた実験シーンが最後の伏線になっているのは面白かった。 次はシリアス路線が読みたいな。2015/05/10
とし
4
学生時代に読んでた作品が、四半世紀経ってまだ続いてることが嬉しいわけで、もう内容とかじゃなく、秋せつらの活躍が読めること自体が感慨深い。神の美貌をもつ主人公が「芸能界」デビューする、というテーマでいろいろやらかしてます(笑2016/09/22
ほんだや
3
せっちゃんの事大好き!なメーちゃんで…ハァハァ!!しかし…何故!いままで誰もスカウトしなかったんだ!w2015/06/23
トオル
3
今までこのネタで書かなかったのが不思議に思える、秋せつら君の芸能界デビュー話。まあ、予想通りに上を下への大騒ぎな顛末。最終兵器に匹敵する破壊力を秘めたスター誕生は果たして…?今回は二人の女性スカウトが登場するのだが、彼女たちのやりとりが非常に興味深く面白かった。数多のタレント志望者からダイヤモンドの原石を探し出す仕事に誇りを持って、<魔界都市“新宿”>を闊歩する様は読んでいて爽快だった。2015/02/28