内容説明
鈍く重い音とともに魚顔は真横を向いて吹っとんだ。頭骨の折れる音は空中で生じた。そいつがのたうち廻る音を聞きながら、ハヤトはさらに“凄まじい武器”をふるった。信じがたい速度でふられる重い革帯は、甚大なる衝撃で二匹の首を一八〇度へし曲げていた…。突如、“海のものたち”と呼ばれる異形の侵略者に村を潰滅させられたハヤト。常なる平和を疑い始めた彼は、やがて世界の涯を捜す冒険の旅へ。奇想天外で気宇壮大な構想、作家生活三〇年を経てなお新境地へ驀進する超弩級新シリーズ、ここに誕生。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年、『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。著作は300冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユイ
2
菊地=クトゥルー。挿絵が大変そう。2013/07/25
シュンガク
1
エロシーンがモブの人妻だけで残念… 次巻で女戦士ジェリコのエロシーンに期待!2019/01/16
ほにょこ
1
★★★まあまあ面白い。あのアイデアは特に目新しいものではないが。 この先一体どのような冒険が待ち受けているのでしょうか。2013/08/01
hiro
1
地底魔城、魔界航路に続く第3のノア物、そして新たなヒーロー物!といっても今巻ではヒーローと言うよりはまだまだ村の暴れん坊といったところか。だがヒーローの片鱗は見えている、これらからが楽しみだ。2013/05/20
秋芳
1
菊池秀行、待望のクトゥルーもの!聖書っぽい感じの舞台は古代イスラエル?深きもの来た!と思いきや、舞台は海から山へ。そして驚愕の真相へ。続刊が気になる。主人公が無法者すぎるのは、ちょっと馴染めないかなぁ。2013/04/15