内容説明
へんてこ生物に学ぶ生きる知恵。地球には、さまざまな「へんてこ生物」がいる。彼らの一見不思議な姿や行動には、厳しい生存競争を勝ち抜いてきた、驚くべき理由が隠されている。5億年にわたる厳しい生存競争から「逃げる」ことで生き延びた“天才軍師”オウムガイ、みずからの体に藻を育て「自給自足」を体得した“森の仙人”ナマケモノ、孤独な深海で透明の頭と可動式の目を獲得したデメニギスなど―。本書は、NHKで放映された「へんてこ生物アカデミー」を書籍化したもの。番組で紹介された生物のほか、紹介できなかった生物もオリジナルで収録。人類よりも長い歴史をもつ“先輩たち”の姿から、より良い明日を生きるためのヒントを感じ取ってもらいたい。
目次
1章 生命38億年の歴史
2章 逃げるは恥だが役に立つ
3章 働き方改革
4章 愛するということ
5章 極上の孤独の果て
6章 ともに生きるということ
7章 見えざる才能
8章 戦うということ
9章 隠れるということ
10章 進化の不思議―どうしてそうなった?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
19
尖った進化をした生物を写真付きで紹介。元がNHKの番組なだけに画像は凄いのが多い。カンブリア爆発のビジュアルが一番好きですが、、クオッカはいいなぁ。2021/03/10
yamakujira
4
「へんてこ生物アカデミー」というNHKのTV番組を書籍化するにあたって、番組の魅力が伝わるように「ヴィジュアル版」として写真を多く掲載したそうで、紹介される生物について豊富なカラー写真が理解を助けてくれるし、興味を誘ってくれる。ハダカデバネズミ、デメニギス、オルキス・イタリカなど、へんてこな外見に加えて、フクロミツスイ、イシヤモリ、ヒメカメレオンなどのへんてこな生態もおもしろい。モンウスギヌカギバなんて、どれだけ筆を尽くしても、奇怪なデザインを伝えるには1枚の写真にかなわないね。 (★★★☆☆)2021/08/07
takao
3
ふむ2022/10/06
じんじょ
2
★★★★★ヴィジュアルが素敵すぎる。シロヘラコウモリは、一枚の写真だけで恋に落ちた。クオッカ、ウォンバット、マナティ、粘菌など好きな生き物が勢揃い。哺乳類最大の精子を持つフクロミツスイ、一生をカイロウドウケツの穴蔵で過ごす夫婦のドウケツエビ、奇想天外な形態をもつデメニギス、人間すぎる花オルキス・イタリカ。 生物が地球上に誕生してから38億年。知られているだけでも180万種、未知のものも含めればその10倍に及ぶ生き物たちの神秘。 潜水震度世界記録のコラムから、アビスの呪いは潜水病がモチーフだったと気付く。
Genzoh Minamishima
0
生物の生態をさらっとかいてある。読む方もさらっと読めた。イラストや写真もあって分かりやすかった。フクロウミツスイの睾丸の写真には思わず「フッ」としてしまった。有名な生き物ばかりで、自分としては目新しさがなかったから、もっと詳細があってもよかったかなとも思えた。でも、楽しく読めた。2025/04/18