内容説明
中世を中心に、日本史の転換点となった、あるいは転換点を引き寄せる要因となった一〇以上の乱と変を読み解いたのが、本書である。なぜ起きたか(背景)、誰と誰が何のために戦ったか(構図)、どう進展したか(経過)、何をもたらしたか(結果)を明らかにして、当時の日本がどのような状況にあり、当時の日本人が何を求めたのかを考察していく。ひとつひとつの乱と変を掘り下げることはもちろん、すべてをつなげることで、日本史を貫くものが見えてくる。すなわち、この国では誰がどのような時に勝利し、敗れる者は何ゆえ敗れるのか。七〇〇年にわたる「武士の時代」を概観、日本および日本人の本質に迫る。
目次
乱と変から何がわかるか
平将門の乱
保元の乱、平治の乱
治承・寿永の乱
承久の乱
足利尊氏の反乱
観応の擾乱
明徳の乱
応仁の乱
本能寺の変
島原の乱
日本史における「勝者」の条件
著者等紹介
本郷和人[ホンゴウカズト]
東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年、東京都生まれ。1983年、東京大学文学部卒業。1988年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同年、東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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