内容説明
フォークソング、ブルーズ、カントリー…アメリカが自由の国として輝いていた時代、そこにはいつも歌があった。戦後の荒廃の中、歌う楽しさ、歌う喜びをもたらしてくれた、アメリカの歌たち。それらの歌にはどのようなルーツがあり、なぜ長く歌い継がれてきたのか。新天地アメリカが発展し、国土が拡大していく過程で、歌に人々は何を求め、何を託してきたのか。そして、それらの歌は、なぜ後世に遺ったのか。本書は、フォークソングの源流を探り、歌詞に込められた深い意味を分析、歌が誕生した社会的な背景に迫ります。現代のポピュラー音楽に計り知れない貢献をしたアメリカ音楽の魂を訪ねる、スリリングな歴史の旅!
目次
第1章 愛される歌 フォークソングの真髄(フォークソングとニューフォーク;ホーボーソング ほか)
第2章 なくてはならない歌 船乗りと七つの海の歌―Remember Me,Forever(時間、空間、人種を超えて;鯨捕りのバラッド)
第3章 記録する歌 フロンティアに生きる―「ワイルド・ウェスト」という神話(狂乱のゴールドラッシュ;アメリカのカウボーイ ほか)
第4章 つぶやく歌 「ブルーズ君」の語ること―よくわからないように、つぶやく(ブルーズの歌詞;「ブルーズ」とは心から離れないもの―ブルーズ以前 ほか)
第5章 表現する歌 近代化の犠牲の中で―働く人々の歌(石炭灰を食いながら;炭鉱歌の数々 ほか)
著者等紹介
ウェルズ恵子[ウェルズケイコ]
1958年生まれ。立命館大学文学部教授。アメリカのフォークソング(脈謡)の歌詞研究、アメリカ詩研究から領域を広げ、音楽関連文化と歌詞の比較文化研究、さらには「声の文化」に関する研究にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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