内容説明
卑弥呼、神武、ヤマトタケル、応神、雄略、聖徳太子…日本列島生まれは一人もいない!邪馬台国の所在地、天皇家のルーツが見える。紀行前から6世紀末まで、ユーラシアを貫く壮大な古代史。
目次
第1部 紀元前の倭人と邪馬台国(紀元前二世紀~紀元前二世紀)(奄美大島の邪馬台国は海洋貿易大国だった;江南から北九州に定着した倭人 ほか)
第2部 「二人の神武」の列島制覇第一次神武(大武神)と第二次神武(東川王)(紀元一‐三世紀)(南下する扶餘族;脱解、高句麗王大武神に変身 ほか)
第3部 倭国に侵攻する騎馬民族(三世紀末‐四世紀末まで)(「架空の天皇」は実在した;倭国へ攻め込む匈奴の劉氏 ほか)
第4部 「倭の五王」の真相(四世紀末‐五世紀)(応神vs広開土王の死闘;仁徳天皇の素性 ほか)
第5部 倭国を往来する西アジア騎馬民族(六世紀)(継体天皇の出自;継体王朝の攻防とその終焉 ほか)
著者等紹介
小林惠子[コバヤシヤスコ]
1936年生まれ。岡山大学法文学部東洋史専攻卒業。『記紀』を偏重する日本史学会と一線を画し、日本古代史をつねに国際的視野から見つめ、従来の定説を覆しつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽっぽママ
11
あまり理解できたとはいえないが日本、半島、中国の資料を読みこんだ著者の努力は素晴らしいと思います。ただ半島の王が日本の天皇を兼ねていたなら伝承なり何なりそうした痕跡が少しはあってもいいのじゃないかと思います。2016/03/10
活字の旅遊人
10
推理小説か?と言われながら、いずれこの説が広く受け入れられ?
黒蜜
2
いろんな意味で、面白かったです。大陸側の史書を起点に記紀や日本古代史を解きなおすということをやって視点自体は面白いし新鮮だし、なんだけどね。まぁこんな突飛なことをしてるからアカデミーの人ではないんだけど、突飛すぎるせいか著作は多いんだよね。一言でいうと、日本古代の指導者はだいたい大陸からやってきた、という主張。讖緯説、音が似てる、字を入れ替える…そんなことで我流にいろいろ解き明かしてくれます。20年くらい前の聖徳太子だけの時は結構説得力あったんだけどな…。なので一言、信じるか信じないかはあなた次第です。2020/04/12
鉄鍋
2
難しかった。得体の知れない漢字がやたら出てきて面食らった。唯一、理解できたのは日本国(倭)がこの世に存在するのは大陸(中国・韓国)のお陰だとわかった。 しかし、何故に今その韓国と仲が悪い?尊敬にお値する国なのに軽蔑しかないのは悲しい。2019/08/17
Junko Yamamoto
2
トンデモ本ですが、視点は新鮮でブレてはいない。2016/10/17