内容説明
海外では同性婚を法律で認めている国が多数ある。にもかかわらず、日本では認められていない。しかし、2015年3月31日、東京都渋谷区で、同性カップルにパートナーシップ証明書を発行する条例が成立した。この意義はきわめて大きい。本書は、同性愛者である弁護士が、自身の同性婚や、弁護士として関わってきた同性愛者の葛藤と困難、そして法律が家族や婚姻をどう捉えているのかについて述べた。加えて、憲法24条と同性婚について論じる。同性愛だけでなく、多様な性を当たり前に感じる社会であってこそ、すべての人が自分らしく生きられるのだ。
目次
第1章 私たち弁護士夫夫です(「日本で同性婚ができない」とは、どういう意味なのか;出会いと交際の開始 ほか)
第2章 同性愛者からの法律相談(同性愛者からの法律相談とアウティング;同性カップル間のトラブル ほか)
第3章 結婚・家族とは何か(法律が考える結婚とは何か;法律は愛情も保護している ほか)
第4章 同性婚と憲法24条(同性愛者の権利を人権問題と認識すること;国際的人権問題としての取り組み ほか)
著者等紹介
南和行[ミナミカズユキ]
1976年、大阪府生まれ。京都大学農学部、同大学院修士課程卒業後、大阪市立大学法科大学院にて法律を学ぶ。2009年、弁護士登録。2011年に同性パートナーの弁護士吉田昌史と結婚式を挙げ、2013年に同性愛者であることを公言する、同性カップルの弁護士による法律事務所「なんもり法律事務所」を大阪・南森町に立ち上げる。一般の民事事件のほか、離婚・男女問題や無戸籍問題など家事事件を多く取り扱う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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