内容説明
従来の時代順の美術史ではわからなかった、その面白さを画題ごとに見ることで、あぶりだします。長谷川等伯「松林図屏風」や仙〓(がい)「老人六歌仙画賛」、「彦根屏風」など、著者の考える日本絵画史上、重要な十二点の作品を取り上げて解説。ちょっとした「鑑賞のツボ」を知ることで、その人なりの絵の見かたを見つけることができます。
目次
第1章 人間を描く(すべては鋭い人間観察力から始まった―「伴大納言絵巻」;人生の裏側を覗かせる―「彦根屏風」;人生の機微を描く―仙〓(がい)「老人六歌仙画賛」)
第2章 動・植物を描く(誰も描かなかった動物の感性―長谷川等伯「竹鶴図屏風」「竹虎図屏風」;“アンチ狩野永徳”の美の力―狩野光信「勧学院客殿一之間障壁画」)
第3章 風景を描く(江戸っ子の心意気を描く―「江戸名所図屏風」;自娯という文人たちの心象風景を描く―田能村竹田「梅花書屋図」)
第4章 目に見えないモノを描く(自分が自分であるために―長谷川等伯「松林図屏風」;閻魔様と阿弥陀様と神様と―「十王地獄図」「当麻曼茶羅図」「僧形八幡神影向図」)
著者等紹介
黒田泰三[クロダタイゾウ]
1954年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。博士(文学)。専門は日本近世絵画史。出光美術館理事・学芸部長。京都造形芸術大学客員教授。女子美術大学、東京芸術大学で講師も務める。2008年第6回徳川賞(徳川記念財団主催)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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