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祥伝社新書
落語家の通信簿

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  • サイズ 新書判/ページ数 299p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396113377
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0276

内容説明

落語は、聴く側(客)と演じる側(落語家)がいて、はじめて成立する。本書は、演者である落語家の視点で落語と落語家を論評した本である。伝説の名人から大長老、大御所、中堅、若手に上方落語家まで五三人を論評した「円丈による通信簿」だ。落語家が高座では見せない心の葛藤から「芸」の真髄まで、落語界のしきたりなど裏話も交えて、いきいきと活写していく。時に厳しく、時に愛情とおかしみを込めて―。落語家ごとにおすすめ演目も記しており、聴く際の参考になるだろう。読了後には、無性に落語が聴きたくなる…はず。さて、誰を聴くか?

目次

第1章 円丈が教える!落語の楽しみかた
第2章 やはり聴くべき!伝説の名人四人
第3章 個性も芸のうち!二十一世紀の大御所五人
第4章 芸の力はどう?「笑点」メンバー五人
第5章 甘口辛口!中堅四天王
第6章 伸びるか消えるか、正念場!若手五人
第7章 そして家元がいなくなった!落語立川流五人
第8章 落語界を救う!新作派六人
第9章 名跡を継ぐ!落語家の2ファミリー+1
第10章 笑わせてなんぼ!上方落語六人
第11章 すぐ聴け!八十代・大長老五人

著者等紹介

三遊亭円丈[サンユウテイエンジョウ]
落語家。一般社団法人落語協会理事。1944年、愛知県名古屋市生まれ。明治大学文学部演劇学科中退。1964年、六代目三遊亭圓生に入門、ぬう生となる。1978年、6人抜きで真打昇進、円丈に改名。実験的・前衛的な作風で新作落語の旗手となる。また、1996年に日本参道狛犬研究会を設立するなど、狛犬研究家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

27
同業者を論評するというのはなかなかできることではない。が、『師匠、御乱心』であそこまで書いた著者ですから、と野次馬的興味もありました。俎上に上がるのは昭和の名人から現役真打ちまで53人。が、落語愛に満ちた一冊で、なかでも志ん生・馬生・志ん朝親子、昔昔亭桃太郎、枝雀、川柳川柳は興味深く読みました。それにしても談春、志らくと、噺家の人の文章はテンポよく面白い。2019/06/09

姉勤

24
落語は聴くが、寄席には行かない人向け?なのかなぁ。圓丈師の主観について意見する野暮はしませんが、この本にあげられたなかの落語家に贔屓がある人は読まない方がいいね。肯定的な噺家に対しても、褒めてるのか腐しているのか分からない。伝聞やYoutubeを見て善いと云われてもねぇ。そのまま載せたエディターがヒドいと言っておこう、売れたからって勘違いスンナ。性に合うのは大トリが川柳川柳師匠って事ぐらいかな。圓丈師匠は、二つ目の噺家を呼ぶ時に〜師匠と呼ぶ事を勧めていますが、絶対反対です。弟子がとれなきゃ師匠じゃネェし。2014/03/26

ウィズ

19
著者の本である御乱心を読んだ後に、本書を読むことをお奨めいたします。相変わらず円楽のことはボロカスだなぁ!!2013/10/16

こうちゃん

16
円丈さんによる落語家評。上手いとかより、好きか嫌いか、仲が善いか悪いかが書かれてる。笑いの要素は少ない。けど、立川志らくを「落研シロウト崩れ芸人(当時)」と評してたのは笑った。 確かにあの人、談志のマネしないと話しに入っていけないのがイヤなんだよなぁ。 落語を聴くのは好きで、志ん朝、志の輔、小三治、喬太郎、白酒、市馬さんをよく聴きます。 志の輔と小三治さんは、何度か独演会も行きました。やっぱり凄かった。 その会場の空気も有りますしね。 でも、志ん朝はYouTubeで観るより動画無しで聴く方が凄く好きです。2023/03/24

みや

15
2013年に出版された東西名人・若手中堅(当時)落語家総計53人の円丈師による評。噺の構成力や笑いを引き起こす技術に対する評価は、落語のプロの手なればこそ。その筆は、時に嫉妬しながらも絶賛し、時に手厳しくこき下ろす。その基準からは、円生直系の弟子としての強い矜持が窺われる。昭和の名人たちの芸の分析も良いが、やはり笑点メンバーや立川志らくら身近な噺家への評価が面白い。それぞれおすすめ演目も記されており、併せて聴いてみたい。2020/05/24

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