内容説明
落語は、聴く側(客)と演じる側(落語家)がいて、はじめて成立する。本書は、演者である落語家の視点で落語と落語家を論評した本である。伝説の名人から大長老、大御所、中堅、若手に上方落語家まで五三人を論評した「円丈による通信簿」だ。落語家が高座では見せない心の葛藤から「芸」の真髄まで、落語界のしきたりなど裏話も交えて、いきいきと活写していく。時に厳しく、時に愛情とおかしみを込めて―。落語家ごとにおすすめ演目も記しており、聴く際の参考になるだろう。読了後には、無性に落語が聴きたくなる…はず。さて、誰を聴くか?
目次
第1章 円丈が教える!落語の楽しみかた
第2章 やはり聴くべき!伝説の名人四人
第3章 個性も芸のうち!二十一世紀の大御所五人
第4章 芸の力はどう?「笑点」メンバー五人
第5章 甘口辛口!中堅四天王
第6章 伸びるか消えるか、正念場!若手五人
第7章 そして家元がいなくなった!落語立川流五人
第8章 落語界を救う!新作派六人
第9章 名跡を継ぐ!落語家の2ファミリー+1
第10章 笑わせてなんぼ!上方落語六人
第11章 すぐ聴け!八十代・大長老五人
著者等紹介
三遊亭円丈[サンユウテイエンジョウ]
落語家。一般社団法人落語協会理事。1944年、愛知県名古屋市生まれ。明治大学文学部演劇学科中退。1964年、六代目三遊亭圓生に入門、ぬう生となる。1978年、6人抜きで真打昇進、円丈に改名。実験的・前衛的な作風で新作落語の旗手となる。また、1996年に日本参道狛犬研究会を設立するなど、狛犬研究家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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