内容説明
戦略とは、「人や組織に死活的に重要なことをどう処理するか」を考える学問である。日本人はこれについて深く考えることなく、今日まで来た。その理由の最たるものは、戦後、対米追従だけが日本の“戦略”だったことによる。しかし、単に米国追随でよい時代は、もはや過去となった。台頭する中国、そして軍事力を誇示する北朝鮮にどう対応すべきか?普天間を中心とした米軍基地問題、そして日米同盟の行方は?今こそ、日本独自の戦略が不可欠である。本書では、戦略について基本から解説するとともに、これからの日本人に必要とされる戦略的思考とは何かを考える。
目次
第1章 戦略とは何か
第2章 なぜ日本人には「戦略」がないか
第3章 戦略論はどのように発達してきたか
第4章 戦略論の古典から学ぶ
第5章 歴史から学ぶ戦略的思考
第6章 現代日本の安全保障戦略―三つの疑問点
第7章 普天間基地移転問題に見る日米同盟
第8章 日本の独自戦略追求は可能か
第9章 現在の安全保障上の課題を考える
著者等紹介
孫崎享[マゴサキウケル]
1943年、旧満州国生まれ。1966年、東京大学法学部中退、外務省入省。英国、ソ連、米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。2002~09年まで防衛大学校教授。『日本外交 現場からの証言』(中公新書)で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トラッキー
兵衛介
Yasushi I
yasu7777
くらーく
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- 和書
- しょうがの味は熱い