祥伝社新書<br> 「S」と「M」の人間学

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祥伝社新書
「S」と「M」の人間学

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396111427
  • NDC分類 145.7
  • Cコード C0211

内容説明

私、Mだから―そんな物言いをする若い女性が増えている。年輩の人なら、一瞬ギョッとするにちがいない。「SとM」といえば、一〇年前までは、縄で“縛る側”と“縛られる側”といった淫靡なイメージが相場だった。しかし今や「SとM」は、純然たる「性格」を表わす記号として、その地位を確立しようとしている。アメリカの精神医学界においても、この考え方は根強く支持されているそうだ。本書は、「SとM」の新しい知見をわかりやすく紹介したものである。口撃を得意とする人が「S」ではなかったり、「私はM」と宣言する人が、じつは「M」ではなかったりするから、奥深い。

目次

はじめに 今どきの「S」と「M」
第1章 「S」と「M」の一〇〇年史
第2章 「S」つてこんな人
第3章 「M」ってこんな人
第4章 なぜ、人は「S」や「M」になるのか?
第5章 世の中、「S」と「M」ばかりなのか?
第6章 一人の中に「S」と「M」は両存するか?
第7章 「ドS」や「ドM」とうまく付き合う方法
おわりに なぜ、現代日本で「SとM」が流行るのか

著者等紹介

矢幡洋[ヤハタヨウ]
1958年、東京生まれ。京都大学文学部心理学科卒業。臨床心理士。矢幡心理教育研究所代表。西武文理大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

速魚

5
読みにくい。不幸話だけをピックアップする「ドM」は愚痴の洪水を引き起こす... なんだか自分?あぁ...おもいっきりSになってみたい。 ネガティブはそんなに悪いことでないという本を読んで 少し安心していたけど、ポジティブな方が周囲の方々も扱いやすいであろう。自分の性質を考えてしまいました。とほほ。2014/08/12

nobuoka

1
「サディズム」 と 「マゾヒズム」 の言葉の由来から、過去の学術的な位置づけの変遷、そして、現代日本での S と M の捉えられ方まで、わかりやすく説明されているのはよかった。 途中の 「S ってこんな人」 「M ってこんな人」 の事例紹介的なところはちょっと退屈だったり、筆者の仮説が多そう (研究結果への参照はあんまりない) とか、論理の飛躍が感じられる箇所が結構ある、というようなところは気になる。 まあ読み物の一種としては面白い2020/10/06

yukari

1
SやMを具体例を交えつつ定義していて面白い。そしてその定義はけっこう納得するものが多かった。最近個人の性格をSやMと言及するのが流行っているが、Sは精神分析学的Sとニュアンスがほぼ同じなのに対し、Mは精神分析学的Mとはニュアンスが異なるというのが面白かった。筆者曰く、SとMは同軸ではなく次元が違うもので、Sは競争心や攻撃性の傾向のグレードが高まったものであるのに対し、Mは罪悪感という高尚なものを理解した生き方のハウツーという見方は斬新だと思った。2016/06/04

有智 麻耶

1
最近の傾向として、SやMがセクシャルな意味を失い、パーソナリティを表すものになっているというのは感じていた。本書では、第一章でややアカデミックにSとMの歴史をまとめ、それぞれどんな人がいるか、どうしてそうなるのか、他の分類は無いのか、等を後の章で述べている。ドMについて、本来は自虐で場合によっては自分を破壊するほどのものであるのに、今どきのMは依存性と呼ばれるべきものだという部分が面白い。SとMについて理解が深まる一冊。2014/06/22

ラスコリ

1
「私はM」という場合のMは真性Mではなく、従属のMらしい。勉強になった。確かに不幸を全面にアピールされたり、暗いのは本気過ぎてこわい。 従属のMって可愛ね。2014/08/09

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